1つは「足の幅を広げ過ぎず、可能な限り狭く保つこと」。両足の間に拳が2つ入る範囲内に足幅を抑えるのが目安です。ただし、電車やバスの中のように不安定な場所では、足をもう少し広げて安全を担保してください。

もう1つは、「つま先を正面に向けること」。足はつま先側に比べて踵側が細いので、足を平行にしようとするとつま先は少し外を向きます。踵側が少し広くなるようにするのが正解です。

最後の1つは「外側に荷重しないこと」。拇趾球に体重を感じることが肝心です。また、左右どちらかに片寄って荷重してしまうと、体重を乗せた側の足の外側に荷重をかけてしまうことになるので、できるだけ下半身が左右対称になることも心がけましょう。

立ち方が整うと、さまざまなトレーニングのフォームも良くなってケガをしにくくなり、運動の効果も高まります。以下で正しい歩き方に修正するトレーニングをご紹介します。

本格的なトレーニングを始める導入期間、また準備運動としてやってみてください。

まずは歩行姿勢を整えよう

■歩行姿勢を整えるトレーニング

① 足幅をできるだけ狭くして、つま先を正面に向け、左右の足に均等に体重をかける。正面を見て背すじを伸ばし、肘を直角に曲げて体側に構える。
➁ 右足の親指と拇趾球で床を押して踵を高く上げながら膝を前に出す。腕は逆側に振る。これを左右交互に1秒間に左右1回ずつのペースで1分間行う。

イラスト:竹口陸郁(人物)

著者:坂詰 真二