JR東日本によると、営業列車としてE657系の品川以南の乗り入れは初とのこと。

「伊東按針祭花火大会号」の一部をE657系で運転へ

 JR東日本は2023年5月19日(金)、夏の臨時列車を発表。その中で、東海道線で運行する「伊東按針祭花火大会号」の一部列車を、常磐線の特急「ひたち」「ときわ」で使用しているE657系で運転することが明らかになりました。

「伊東按針祭花火大会号」は、伊豆で最大級の花火大会となる「伊東按針祭花火大会」の開催に合わせた臨時列車で、8月10日に東京〜伊東間で2往復運転する予定です。そのうち、「1・2号」は「踊り子」などで使用しているE257系、「3・4号」がE657系となります。
 
 JR東日本によると、通常は品川〜仙台間で使用されるE657系が、営業列車として品川以南に入線するのは初とのこと。E657系をめぐっては以前、東海道線の横浜駅や大船駅のホームに「E657-10B」と記載されたシールが貼られていることがSNSなどで話題となっており、E657系が品川以南に入線するための布石という見方もありました。
 
 そもそも、なぜ東海道線の臨時列車にE657系を使用することになったのでしょうか。その理由については「もともと伊東按針祭花火大会号は1往復を運行する予定でしたが、さらに1往復を増発することになり、その際に運用可能な車両がE657系しかなかったためです」(広報部)と話します。

 E657系がピンチヒッターとして起用された形ですが、普段は走らない品川以南を走る姿は鉄道ファンの注目を集めそうです。