新設計の艦艇に特に遅れ。

人手不足で建造計画に大きな見直し!

 アメリカ海軍は2024年4月2日、多くの新型艦艇の就役時期が当初の計画から大きくずれ込むことを明らかにしました。

 原因は建造計画に遅れが生じていることで、主な理由は新型コロナウイルスのパンデミックによる影響が長引いたことと熟練工の不足にあるようです。

 遅れるとされる艦艇は、コロンビア級原子力潜水艦の1番艦「ディストリクト・オブ・コロンビア」が12〜16か月、ジェラルド・R・フォード級の3番艦「エンタープライズ」が18〜26か月、バージニア級原子力潜水艦に関しても建造中のブロック4、ブロック5の各艦で2〜3年の遅れが出ており、戦略上重要な潜水艦や空母の就役が軒並み1〜3年遅れることになります。

 さらに、これら艦艇の建造の遅れなどで造船計画も見直され、アメリカの新型フリゲートとなるコンステレーション級フリゲートの1番艦も36か月の遅れが生じるようです。

 なお、アメリカ級強襲揚陸艦やアーレイ・バーク級駆逐艦などについては就役に若干の遅れが出ているものの、大幅な遅れは現状ないとのことです。