「V字兼用マス」が登場しました!

九州道の拠点「基山PA」駐車場レイアウト大幅変更

 NEXCO西日本が整備を進めていた九州道 基山PA下り線(熊本方面)の大型車駐車マス拡充工事が2024年4月16日に完了。駐車場のレイアウトが大幅に変更されています。

 基山PAは大分道・長崎道が交差する鳥栖JCTに近く、九州内の都市間を結ぶ高速バスの乗り換え拠点にもなっている基幹的なPAです。昨今の大型車駐車マス不足に対応すべく、限られた敷地でレイアウトを変更し大型車の駐車台数を増やしました。

 小型車マスが41台ぶん減った代わりに、大型車マスは14台増の70台に。このほか小型・大型の兼用マスを43台分つくり、大型車の駐車スペースは最大で119台(トレーラーマス含む)となりました。ただしバス優先マスは3台ぶん減って9台となっています。

 今回は通路に垂直な駐車マスを廃し、小型も大型もほぼ「斜め」配置となっています。大型車マスはほとんどが、後退駐車・前進発車を基本とした「V字駐車マス」になったことが特徴。大型車が後部と後部を突き合わせて駐車することで、駐車車両前方が通路に面するため、枠外(通路)駐車対策となるほか、前進で出やすく接触事故の低減を図ることができるといいます。

 さらに今回は、小型・大型の兼用マスの一部も、このV字レイアウトになっています。一般的な兼用マスは、大型車1台もしくは、小型車が縦列駐車することで2台分を停められるのがポイントですが、V字レイアウトの兼用マスは後退駐車となるため、小型でも1台分のみ停める形です。

 NEXCO西日本は「ご利用の際には、場所ごとの車種区分や駐車方法に応じた駐車にご協力をお願いいたします」としています。