山陰と岡山を結ぶ特急「やくも」の新型車両の運行が4月6日から始まりました。
各駅では運行を記念したセレモニーが開かれるなど、多くの鉄道ファンがブロンズのやくものデビューを祝いました。

「それではテープカットです、どうぞ〜」

JR出雲市駅では、特急やくもの新型車両273系の初便出発に合わせて記念セレモニーが開かれました。

島根県・丸山知事
「できるだけ多くの皆様にお使いいただき、できるだけ多くの皆様をお迎えできるように一生懸命取り組んでいかなくてはならない」

約40年ぶりとなるリニューアルを祝おうと、多くの鉄道ファンも集結しました。

見学客
「酔わないと言われているので、乗って見て確かみたいです」
「子どもたちと一緒に乗ったらゆったりと長旅が出来るのかなと思います」

約170席が満席となった特急やくもは、合図とともに出発。宍道湖の夕日やたたら製鉄などをイメージした「やくもブロンズ」の車両が、のどかな風景を駆け抜けます。
途中の米子駅でも盛大なセレモニーが。

鳥取県・平井知事
「これからは、ここのホームを離れるたびに、「グッバイ!」とさよならをいう「Pretender」の曲が流れるということになります。(Official髭男dismの)藤原さんは、”シンガー”なので、新しいやくもは“シンガ”タヤクモでございます」

新型「やくも」のデビューに合わせ、米子駅では「ヒゲダン」、「Official髭男dism」の楽曲が、発車メロディとして使用が始まりました。
米子駅に隣接したシャミネ米子では、この日から新型やくもがデザインされたクリアファイルやタオル、キーホルダーなどのオリジナルグッズの販売がスタート。多くの人が買い求めていました。
さらに新型やくもがパッケージにデザインされた地元の特産品を使った「特製やくも弁当」は、50個全てが完売する人気ぶりでした。
米子を出発した「新型やくも」、変わったのは外観だけではありません。内装や設備も大幅にリニューアルしていて、「やくも」の弱点だったカーブでの「揺れ」にも対策が施されるなど、車内の快適性向上が図られています。

乗客
「全然揺れとかも少なかく、加速とかもスムーズだったので、すごく乗り心地がよかったですね」
「設備も座席に枕がついてていいなと思いました」

晴れ晴れしいデビューとなった特急やくもの新型車両。1日15往復のうち6往復12便で運行され、順次本数を増やしていくということです。