5月20日あさ、境港に入港した大型クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号です。
約2500人の乗客が寄港地周辺の観光を楽しみますが、このツアー客をめぐる争奪戦が山陰の中でも始まっています。

午前7時過ぎの境港。
大型の国際クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が姿を見せました。

乗客は約2500人、横浜港を発着する日本一周のツアーで、長崎や韓国・プサンに寄港し、20日あさ、境港に到着しました。

乗客:
「足立美術館にいきます。綺麗で自然もあって素晴らしいところだと思います」

境港に降り立った乗客は日帰りのバスツアーへ。
用意された大型バスが向かうのは境港の周辺エリアや出雲大社や足立美術館など、島根県東部が中心です。

このクルーズ客を地元、米子市内や大山周辺にも呼び込もうと、20日は米子商工会議所や皆生温泉旅館組合などが皆生温泉へ無料シャトルバスを運行しました。

シャトルバスは30分ほどで皆生温泉に到着、今回初めて、ここからさらに米子市内や大山周辺の観光スポットを巡る無料ツアーが用意されました。

このうち、地元ガイドと米子城跡や城下町の面影を残す白壁土蔵などをめぐるツアーは盛況、「武者隊」のガイドとおもてなしで米子城跡天守からの絶景を楽しみ、城下町の歴史に聞き入りました。

ツアー参加者:
「街で大歓迎してもらえて、よかったです。ここに来られて」
「下町びっくりしたね。説明聞いて初めて知ったことが多かった」
「境港とかはよく来ているから、その時にまたこっち寄ってもいいかも」

皆生温泉旅館組合・河津幸雄事務局長:
「皆さんがいいところと言ってもらった。すごくいい企画になった。またリピートとして来てほしい」

境港には20日、ダイヤモンドプリンセスなど3隻のクルーズ船が寄港。

今年は10月までにあわせて31隻の寄港が予定されています。
このクルーズ客を地域にどう呼びこむか、山陰のなかでも競争が始まっています。