ロシアの軍事侵攻が今も続くウクライナで、住民の支援を続ける日本人男性がいます。ゼレンスキー大統領から表彰を受けたその男性は先日、福島県内を訪れ「子どもたちへの支援を途絶えさせてはならない」と訴えました。

土子文則さん「ハルキウには私一人しかいない。日本人が」

土子文則(つちこ・ふみのり)さん(75)。おととし、土子さんは、ロシアが侵攻を開始した直後のウクライナに入り、住民への支援を続けてきました。

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ミサイル攻撃などを受ける中、去年4月には現地に食堂をオープンさせ、毎日、温かい食事を無償で提供しています。

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その功績が称えられ、ゼレンスキー大統領から直接表彰を受けるなど、ウクライナで最も有名な日本人とも呼ばれています。

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「亡くなった子どもたちは永久に大人になれない」支援訴え

現在、日本に一時帰国している土子さん。5月6日から、震災当時ボランティアをしていた福島県の南相馬市小高区や、浪江町の震災遺構、請戸小学校に足を運びました。

浪江町の震災遺構・請戸小学校

土子文則さん「ウクライナではみんなが勝手にテイクアウェイして(持ち去って)闇市や露店に売る。直してもまたミサイルが飛んでくるから直さない戦争終わるまで」

翌日、土子さんはウクライナへの支援活動を行っている地域の人たちに向けて、終わりの見えない戦争の現状を伝えました。土子さんは、子どもたちへの支援を途絶えさせてはならないと強く訴えます。

土子文則さん「亡くなった子どもたちは永久に大人になれない。再重要事項頑張ります」

子どもたちこそウクライナの未来。土子さんは今後、現地に教育施設を作るなどウクライナの復興に尽力していきたいとしていて、今後ウクライナに戻り、6月には図書館をオープンさせるということです。