きのう山形県内を訪れた岸田総理は、自民党の派閥の裏金事件を受けて党の幹部が実施している車座対話に出席し「政治の信頼を損ねている深刻さと、強い危機感を感じなければならない」などと述べました。

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きのう県内入りした岸田総理は、はじめに酒田市の日本海総合病院を訪れ、今月に運用が始まった、医師が遠隔診療を行う医療MaaSの車両や、マイナンバーカードの受付機などを視察しました。

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岸田総理「マイナ保険証の利用や、電子処方箋の利用等が、積極的に進められているというこの現場、お話しを聞かせていただいたが、本年12月のマイナ保険証への移行に向けて、万全の準備を進めてまいりたいと考えている」

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その後、岸田総理は山形市で自民党の車座対話に出席し、県内で働くさまざまな業種の13人から意見を聞きました。

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参加者からは、国が推し進めるマイナンバー政策を不安視する意見が。

鍼灸マッサージ師「私たち鍼灸マッサージ師の業界は視覚障がい者がたくさんいる。マイナンバーカードの読み取りのカードリーダーの不具合や、視覚情報の不安な点がたくさんある。その作業を視覚障がいのある鍼灸マッサージ師はどうすればいいのか?」

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ほかにも、運送業の経営者からは、人手不足解消のため、ドライバーの賃上げを求める声や、介護従事者からは、外国人労働者が定着化するための制度改正を求める声などが上がりました。

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尾花沢市民雪研究会 菅藤広一さん「みなさん各分野でいろんな課題を抱えているんだなと思って。その課題も、総理はだいたい一つずつ理解できていて、前向きだったと思う」

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その後、自民党県連の幹部との車座対話では、岸田総理が一連の裏金問題について、陳謝しました。

岸田総理「政治資金パーティー(問題)をめぐり、われわれ自民党に大変厳しい批判の声が寄せられています。肝心の政治が信頼を損ねている、このことの深刻さ、そして強い危機感を私たちは改めて感じなければならない」

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県連幹部からは、厳しい声が上がったということです。

自民党山形県連会長 遠藤利明 衆議院議員「一番多かったのは政治とカネの問題で、まだまだ認識が甘いのではないかと。改めて、説明責任をしっかり果たすべきではないかと、こんな意見が数多くありました。まだまだ、地方から見たら甘いと感じる。そういうことをしっかり説明責任を果たしてがんばっていただきたい」

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山形の地からも声が上がった政治とカネの問題。

岸田総理にどのように届いたのか、今後の姿勢で示されることになるでしょう。