【静岡市の無許可盛り土】原状回復の計画書を業者が提出も…県は行政代執行を検討(静岡)
静岡市葵区の日向地区に無許可で造成された盛り土をめぐり、業者から静岡県に原状回復のための計画書が提出されたことが分かった。

静岡市葵区の日向地区に無許可で造成された盛り土をめぐり、業者から静岡県に原状回復のための計画書が提出されたことが分かった。

問題となっているのは静岡市葵区日向にある盛り土で、土砂の量は約37.5万立方メートルに上り、全国的にみても最大級の規模であるとみられている。この盛り土をめぐっては、県の許可を得ずに違法な盛り土をしたとして、残土処分会社を営む親子2人が逮捕・起訴されていて、県は4月、土砂の撤去を求める措置命令を出していた。

県によると8日、業者から県の土木事務所に原状回復のための計画書が提出されたが、その内容は「応急的な処置」にとどまっていて、県が求める「根本的かつ、恒久的な対応」は示されなかったという。県は業者に対し、5月19日までに工事に着手するよう求めているが、応じない場合は行政代執行も検討するという。