明治安田生命J1リーグ第13節の1試合が14日に埼玉スタジアム2002で催され、ホームの浦和レッズが3-1でガンバ大阪を下した。

前節時点で8位の浦和と17位のG大阪による一戦。アジア王者に返り咲いてからホーム連戦の2試合目となる浦和は中3日での今節となるなか、興梠慎三が先発復帰。一方、ゴールデンウィーク3連戦が全敗に終わり、前日の今節結果を受けて最下位のG大阪は宇佐美貴史をスタメンに戻したほか、12日に37歳の誕生日を迎えたばかりの東口順昭が8試合ぶりにゴールマウスを守った。

入りからスムーズにボールを前進させた浦和が押し気味となるが、先手を奪ったのは今節も勝てないようだと最下位転落のG大阪。23分、半田陸のロングボールを敵陣中央で収めたイッサム・ジェバリが一度、ファン・アラーノに出して受け直すと、ボックス左から中に切り込み、フェイントでタイミングをずらしての右足シュートをゴール右下に決めた。

追う浦和はその後も相手を守備に追いやりながら、なかなか大きなチャンスを作り出せずにいたが、41分にボックス左のスペースにボールを引き出した興梠が左足で折り返すと、VARからのOFRでブロックした福岡将太のハンドを誘い、PKチャンス。キッカーのアレクサンダー・ショルツが相手GKの逆を突く右足シュートをゴール左下に決め、前半に追いつく。

ハーフタイムを挟み、畳みかけたい浦和は後半もG大阪にボールを渡さずの流れを作り、47分に相手のクリアミスからバイタルエリア右の安居海渡が右足ミドル。続く右CKのこぼれ球からアレクサンダー・ショルツが右足フィニッシュに持ち込み、さらに52分に左サイドのスペースから関根貴大が仕掛けていき、左足でゴールに迫ったりと攻勢を強める。

すると、この後半を迎えるにあたり、交代に動いた浦和の策がズバリ的中。54分、右CKの流れから関根、アレクサンダー・ショルツを経由したボールがゴール前に入ると、後半から出場の大久保智明が素早く反応する。相手のマークを受けながらも左足シュートに持ち込み、これがゴール。良い流れをしっかりと得点に結びつけた浦和がひっくり返す。

押し返したいG大阪だが、ここでミスが出る。58分に興梠のプレスを受けたGK東口がすぐさま味方にボールを繋ごうとするが、後半から出場の伊藤敦樹がボックスないでかっさらってシュート。ここはGK東口が素早く寄せ、ことなきを得るが、バイタルエリア中央でセカンドボールを回収した安居海渡が右足で蹴り込んでいき、浦和がダメ押しゴールを奪う。

自滅点も絡み、後半の連続失点で劣勢に追いやられてしまったG大阪は交代カードも切りながら、反攻姿勢に。70分の杉山直宏、72分の半田、さらに75分のFKからイッサム・ジェバリも相手ゴールに襲いかかるが、GK西川周作の好セーブにも遭い、ゴールならず。浦和の4点を何とか凌ぎながら、チャンスと見るや前がかるに出るが、ゴールに繋がらない。

終盤に入ってもなりふり構わずに攻めに出たG大阪だが、浦和が見事な逆転劇でリーグ3試合ぶりの白星。一方、先制ゲームをモノにできず、4連敗でいまだ今季1勝のG大阪は前日に2勝目を手にした横浜FCに抜かれ、ついに最下位に転がり落ちている。

浦和レッズ 3-1 ガンバ大阪
【浦和】
アレクサンダー・ショルツ(前45+2)
大久保智明(後9)
安居海渡(後14)
【G大阪】
イッサム・ジェバリ(前23)