リーグ・アン第35節が今週末に行われた。

今シーズンのリーグ・アンにはストラスブールのGK川島永嗣に加え、トゥールーズにFWオナイウ阿道、モナコにFW南野拓実、スタッド・ランスにFW伊東純也の3選手が新たに参戦。また、今冬にはストラスブールにMF鈴木唯人が加入した。

伊東はRCランス戦に先発出場。リーグ2位チーム相手に[4-3-1-2]の2トップの一角に入った伊東は、試合序盤の5分にペナルティアーク付近に持ち込んで右足のシュートを放つなど良い入りを見せた。また、19分にはMFムネツィの背後への抜け出しからDFダンソの決定機阻止のファウルを誘いPK獲得。これをキッカーのFWバログンが決めた上、ダンソにレッドカードが出されてリードと共に数的優位を確保した。

その後はカウンターを主体に攻める中、伊東も右サイドからのクロスに飛び込んでヘディングシュートを放つなどチャンスに絡む。だが、チームは前半終盤にPKを与えてしまい、1人少ない相手に同点ゴールを奪われて試合を1-1のイーブンで折り返す。さらに、後半立ち上がりの55分にはMFフォファナにボックス手前からの鮮やかな仕掛けからゴール前に侵入されて逆転ゴールを許してしまう。

ここから前に出たスタッド・ランスだったが、堅守速攻を貫く相手の守備に苦戦。伊東もなかなか仕掛けるスペースがなく流れの中で存在感を放てず。また、再三のプレースキックもこの日はフィーリングが合わず。フル出場したものの、後半はチーム同様に見せ場なしに終わり、悔しい1-2の敗戦となった。

南野はリールとの重要な上位対決で2試合連続先発出場。引き続き[3-4-2-1]のシャドーの一角に入った。立ち上がりから主導権争いが続く中、16分にはゴロビンの浮き球パスにダイアゴナルランで反応した南野がゴール左角度のないところから際どいシュートを放つ。以降は相手にボールを握られる展開で、攻撃面でなかなか見せ場を作れない南野だったが、勤勉な守備でしっかりと貢献を見せた。

ゴールレスで折り返した後半も拮抗した展開が続く中、FWボアドゥやMFゴロビンとポジションを入れ替えながら前線で起点役になろうと腐心する南野。73分にはディフェンスラインと駆け引きし、DFディザジからのスルーパスに抜け出して冷静にGKとの一対一を制するが、これは惜しくもオフサイド判定でゴールは認められず。そして、この直後の74分にはMFアクリウシュとの交代でピッチを後にした。その後、チームはやや守勢を強いられたものの、守護神ニューベルの好守もあって0-0のドローで試合を終えた。

オナイウは先日のクープ・ドゥ・フランス決勝以来の再戦となったナント戦で2試合ぶりの先発出場。スタジアムの警備上の問題で1時間半遅れでのキックオフとなった試合に右ウイングで起用されたオナイウは、監督交代で後ろ重心の相手に対して普段よりも深い位置でプレーに絡んでいく。その中で無難にボールを繋ぎつつ、サイドからのクロスでチャンスを窺う。前半終了間際にはボックス手前からシュートを枠内に飛ばしたが、これはGKのセーブに阻まれた。結局、ゴールレスで試合を折り返すと、61分にはMFチャイビとの交代でピッチを後にすることになった。その後、チームは最後まで優勢に進めたものの、0-0のドローで試合を終えている。

なお、川島と鈴木は2-0で勝利したニース戦でいずれも出場なしに終わっている。

★伊東純也[スタッド・ランス]
5/12
RCランス 2-1 スタッド・ランス
◆フル出場

★川島永嗣[ストラスブール]
5/13
ストラスブール 2-0 ニース
◆ベンチ入りせず

★鈴木唯人[ストラスブール]
5/13
ストラスブール 2-0 ニース
◆ベンチ入りも出場なし

★オナイウ阿道[トゥールーズ]
5/14
トゥールーズ 0-0 ナント
◆61分までプレー

★南野拓実[モナコ]
5/14
モナコ 0-0 リール
◆74分までプレー