ナポリのルチアーノ・スパレッティ監督が自らの退団説について言及した。『フットボール・イタリア』が伝えている。

今季はナポリで2シーズン目を戦っているスパレッティ監督。ナイジェリア代表FWビクター・オシムヘンやジョージア代表FWクヴィチャ・クワラツヘリアなどを中心とした完成度の高いチームを作り上げ、セリエAでは33年ぶりの優勝を達成。チャンピオンズリーグ(CL)ではクラブ史上初の準々決勝進出を成し遂げた。

ところが、スパレッティ監督の今夏の進退に注目が集まっている。スパレッティ監督とナポリが結んだ2年契約は今季限りで満了。先月下旬、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は本人への事前通告なしにスパレッティ監督の1年更新オプションを行使。これによって両者にすれ違いが生まれ、スパレッティ監督のナポリ退団が囁かれるようになった。

そんな中、ナポリは21日に行われたセリエA第36節インテル戦で3-1と勝利。スパレッティ監督は試合後の記者会見で、自らの去就について考えが固まっていることを明らかにした。

「この問題についてはすでに答えが出ているし、日によって考えを変えることはない」

「長い間、このような状況が続いている。朝から晩まで働いていると、この光景をずっと見ていなければならないから、いくつかの問題が頭の中で熟成されていく」

「もし、人々に見合うだけのものを完璧に提供できるという確信が持てないのであれば、よく考えるのが正しい。よく考え、結論を出し、それを貫くべきだ」

「このような問題の答えは、空から突然降ってくるようなものではない」

スパレッティ監督はこの2年間、実質的にナポリのトレーニング場で生活しており、ナポリの街には住んでいないという。妻や家族は故郷のトスカーナに残っているようで、これを機に私生活を優先させたいという想いもあるのかもしれない。