マンチェスター・シティに所属するなでしこジャパンのMF長谷川唯にとっては転機のシーズンとなった。

今シーズンの開幕直前にウェストハムから電撃加入した長谷川。シティのユニフォームを着用して公式戦に出場した初の日本人選手となったなでしこの司令塔は、これまで攻撃的なポジションとは異なり、アンカーでの起用が続いた。

そのため、得点自体はデビュー戦の一撃のみにとどまったものの、水の運び役として随所で存在感を発揮。セカンドボールへの反応や攻から守への切り替えスピードも群を抜いており、負傷欠場した開幕2試合を除くリーグ戦20試合に出場し、1得点1アシストという数字を残した。

チームは残念ながら得失点差により4位に終わり、来季の女子チャンピオンズリーグ(UWCL)出場権を逃したものの、ピッチの至る所に顔を出した背番号「25」は各所で評価されている。

サポーター、選手、チームスタッフがそれぞれ選ぶプレーヤー・オブ・ザ・シーズンに輝いたのは、クラブの1シーズン最多得点記録を塗り替えたジャマイカ女子代表FWカデイシャ・ショーではなく、いずれも長谷川だったことが何よりの証拠だ。

長谷川は新天地での1年目を終え、自身の各SNSで心境を報告。感謝と来季への期待を綴っている。

「22/23シーズン終了。新しいチームや新たなポジション…たくさんの素晴らしい経験をさせていただきましたし、私を成長させてくれました!来シーズンが待ちきれません」

「それから、サポーターズクラブ、チームメイト、スタッフの皆様からプレーヤー・オブ・ザ・シーズンをいただき、とても嬉しく光栄です」

「たくさん助けてくれたチームメイト、スタッフの皆様、ありがとうございました!ファンの皆様のご支援に感謝します!また会いましょう」

これの投稿にはファンやチームメイトだけでなく、アーセナルの日本代表DF冨安健洋も反応。来季の活躍はもちろん、なでしこジャパンの一員としてオーストラリア&ニュージーランド女子(W杯)での奮闘も期待される。



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