アルビレックス新潟は5日、MF伊藤涼太郎(25)がシント=トロイデンに完全移籍することを発表した。

クラブ間合意を果たしており、メディカルチェックを受けて正式契約を結ぶこととなる。なお、6月11日(日)の京都サンガF.C.戦後に挨拶をするという。

伊藤は作陽高校から2016年に浦和レッズへ入団しプロキャリアをスタート。しかし、高い選手層の壁にぶち当たり、水戸ホーリーホック、大分トリニータで武者修行。浦和に復帰するも出番は増えず、2022年に新潟へと完全移籍した。

新潟ではJ2で42試合に出場し9得点を記録。チームのJ2優勝&6年ぶりのJ1復帰に貢献すると、今シーズンはJ1の舞台で躍動。今シーズンは明治安田生命J1リーグで16試合に出場し7得点を記録。4月には月間MVPを受賞し、日本代表入りも期待されていた。

伊藤はクラブを通じてコメントしている。

「このたびシント=トロイデンに移籍することになりました。アルビレックス新潟に加入してから1年半の間、サポーターの皆さんからたくさんの愛情を注いでいただいたことに、心から感謝しています。これまで支えてくださった皆さんと共に、たくさんの嬉しい思い出も悲しい出来事も共有できたと振り返っています。特に昨シーズンは、J2優勝やJ1昇格という素晴らしい結果をつかみ、新潟全体で喜び合えたことが、本当に嬉しい瞬間でした」

「過去の自分は、J1の舞台でなかなか活躍できずにいました。そんな自分を新潟は迎え入れてくれて、出場機会をいただけたからこそ、海外クラブからのオファーが現実のものとなったと、感謝してもしきれない気持ちです。「今季はタイトルを獲る」と言い続けたにもかかわらず、シーズン途中で移籍することを申し訳なく思う気持ちも強いのですが、この目標はチームメイトを信じて託して、海外で挑戦してきたいと思います」

「初めての海外挑戦となりますが、自分の活躍を皆さんに届けられるように努力を続けていきますので、これからも伊藤涼太郎を応援していただけると嬉しいです。短い期間でしたが、たくさんの拍手とご声援をいただき、本当にありがとうございました」

シント=トロイデンは、2017年に『DMMグループ』が経営権を取得。これまで多くの日本人選手が在籍し、MF遠藤航やDF冨安健洋、MF鎌田大地などはステップアップを果たしている。

今シーズンはGKシュミット・ダニエル、DF橋岡大樹、FW岡崎慎司、FW林大地、FW原大智の5名が所属。来シーズンからは、かつてヴィッセル神戸を指揮したトルステン・フィンク氏が監督に就任する。