2日、明治安田J1リーグ第2節の鹿島アントラーズvsセレッソ大阪が県立カシマサッカースタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。

アウェイ開幕で名古屋グランパスを一蹴した鹿島、本拠地開幕でFC東京と引き分けたC大阪。今節は“常勝軍団”復権を見据えて開幕2連勝を目指す鹿島のホームゲームだ。

鹿島は名古屋戦で早速インパクトを与えたセルビア人新戦力チャヴリッチが1トップ、名古屋戦2ゴールの仲間が2列目左で先発。C大阪はレオ・セアラ、カピシャーバ、ルーカス・フェルナンデスのブラジリアンズが3トップを形成する。

立ち上がりからテンション高くゲームに入った両軍、最初の決定機はC大阪。17分、鹿島のCKを凌いでロングカウンターを発動すると、最後はレオ・セアラのスルーパスにL・フェルナンデス。ボックス内から放ったシュートは鹿島のGK早川にセーブされる。

C大阪はその後も攻勢。二次攻撃・三次攻撃を繰り出して押し込むと、24分に2度目の決定機が。右サイドからのクロスでゴール前に混戦状態を作ると、ルーズボールに反応したカピシャーバが右足シュートを放つ。しかし、またも早川に阻まれる。

ここまで劣勢の鹿島だが、守備者が瀬戸際で守り抜くのも鹿島が鹿島たる所以か。25歳の誕生日を明日に控えるGK早川はすでに2度のセーブ。クォン・スンテ氏から背番号「1」を継承した守護神には、押し込まれることへの恐れがない。

2度の危機を脱した鹿島は、30分過ぎから徐々に陣地を回復。ここまで決定機がないが、焦れてはいけない。

そんななか、C大阪に予期せぬアクシデント。39分、接触プレーで痛めたL・フェルナンデスが下がり、為田がピッチへ。為田は左に入り、カピシャーバが右ウイングに移る。

前半はゴールレスで終了。鹿島は後半頭から鈴木を投入し、チャヴリッチ&鈴木の2トップに。

その鹿島は55分に決定機。右サイドに流れたチャヴリッチが柔らかいクロスを入れると、ゴール前ファーでフリーとなった仲間が右足ボレーを放つ。名古屋戦でも見られたホットラインだが、シュートは惜しくもゴール右へと外れる。

均衡を破ったのはアウェイチーム。C大阪は58分、登里のロングパスに左サイドを抜け出した為田がゴール前へラストパス。受けたレオ・セアラがワントラップで浮いたボールを左足で上手く叩き、ネットへ突き刺した。

先制点のレオ・セアラは61分にも決定機。同じく左サイドを今度は奥埜が抜け出し、柔らかくも鋭いクロスが上がると、DFに先んじて走ったレオ・セアラはダイビングヘッド。眼前にはGK早川だけだったが、枠をとらえなかった。

鹿島は75分にも鈴木が右足フィニッシュを放っていけば、85分にもバイタルエリア左FKのチャンス。名古のキックに大外の植田が頭で合わせると、これが相手GKの牙城を打ち破り、試合を振り出しに戻す。

次のゴールがどちらに生まれるかが注目される展開となったが、ともにネットを揺らせず、勝ち点1ずつを分け合う結果となっている。

鹿島アントラーズ 1-1 セレッソ大阪
【鹿島】
植田直通(後40)
【C大阪】
レオ・セアラ(後13)