明治安田J1リーグ第5節、ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌が30日にノエビアスタジアム神戸で行われ、ホームの神戸が6-1で勝利した。

前節はサンフレッチェ広島とゴールレスドローに終わった神戸。代表ウィークで間隔が開いたこともあり、その試合からスタメン変更はなし。システムも変わらず、大迫勇也をトップに据えた[4-3-3]を採用している。

一方、前節FC町田ゼルビアに敗れて今シーズンいまだ勝利がない札幌。その試合から阿波加、スパチョーク、田中に代わって菅野、小林、高尾をスタメン起用しており、駒井と小林が2シャドーを務める[3-4-2-1]の布陣を敷いた。

立ち上がり、いきなりスコアを動かしたのは神戸。8分、最終ラインからのロングボールに大迫が競り勝つとボックス手前で武藤、宮代とつなぎ、最後はフリーになった大迫が冷静にゴール左隅へ決めて先制した。

出鼻をくじかれる形となった札幌は、ピッチを広く使った攻撃でゴール前まで迫るも、決定機創出までには至らず。逆に18分には大迫に個人技からチャンスを作られるなど、苦しい時間が続く。

すると24分、左サイドでボールを受けた広瀬とのパス交換から、宮代がボックス内に進入。狙いすましたコントロールシュートをゴール右隅に叩き込み、神戸が2点目を記録した。

2点を追いかける札幌だが、神戸の強度の高さや細かなミスもあり、試合のコントロールに苦戦。逆に43分、左からカットインする宮代のパスをブロックするも、こぼれ球がボックス内手前の武藤にわたると冷静にゴールを決められ前半だけで3失点となった。

後半、スパチョークを投入して攻勢を仕掛けたい札幌だったが、ここでも先に得点したのは神戸。49分、神戸の左CKを札幌DFがクリアし損ねると、ボックス内の宮代が巧みな胸トラップからボレーシュートを突き刺し、この試合2ゴール目を記録した。

60分には右サイドのクロスに反応した宮代が強烈なヘディングシュートを放つなど、神戸は攻撃の姿勢を緩めず。66分には宮代の溜めからサイドを駆け上がった飯野が強烈なシュートを放ったがGK菅野が防いだ。

72分には、神戸の左CKからボックス中央の山川が頭で合わせて5点目。しかしその直後、スパチョークから右サイドの長谷川にボールが展開されると、クロスに井手口が対処しきれずオウンゴールとなり札幌が1点を返した。

それでも、水曜日のリーグ戦に備えて大迫、宮代を下げるなど万全の試合運びを見せる神戸に対して、札幌は最後まで思うような攻撃の機会を作り出せず。後半アディショナルタイムには、神戸が左サイドのFKからボックス内で菊池が折り返すと、武藤が押し込み6点目となり、そのままタイムアップを迎えた。

大勝の神戸は今季ホーム初勝利。一方の札幌はこれで開幕から5試合未勝利となり、苦しい状況が続いている。

ヴィッセル神戸 6-1 北海道コンサドーレ札幌
【神戸】
大迫勇也(前8)
宮代大聖(前24)
武藤嘉紀(前43)
宮代大聖(後4)
山川哲史(後27)
武藤嘉紀(後45+5)
【札幌】
OG(後28)