ノルウェー代表は2日、過去に同代表でプレーし、昨シーズン限りで湘南ベルマーレを退団していたFWタリク・エルユヌシ(36)が現役を引退することを発表した。湘南も翌3日にこの旨を伝えている。

モロッコで生まれ、幼少期をノルウェーで過ごしたタリクは、同国のフレドリクスタでトップチームキャリアをスタート。ヘーレンフェーンやローゼンボリ、ホッフェンハイムにオリンピアコスをはじめ、6カ国のクラブを経て、2020年にAIKから湘南へ加入した。

2度追い3度追いを苦にしないハードワークと陽気な性格でサポーターの心を掴み、湘南ではJ1で93試合5得点、YBCルヴァンカップで9試合、天皇杯では1試合と記録を残す。

ノルウェー代表としても60試合で10ゴールを挙げていたタリクは、2023シーズン限りで湘南を離れた。

引退表明に際し、タリクは湘南の公式サイトを通じ、次のようにコメントしている。

「私の人生は次の章に進む時が来ました。湘南ベルマーレに在籍していた間、素晴らしい愛に満ちたサポートをありがとうございました。湘南ベルマーレは私の心の中でいつも特別な場所です!」

「OTSUKARESAMADESHITA!」

また、ノルウェー代表の公式インスタグラムも「タリクの素晴らしいキャリアを祝福します。国旗を胸に掲げての努力に感謝し、そして何より、今後の幸運を祈りたいと思います」と、タリクへのメッセージを充てている。