プレミアリーグ第34節、フルアムvsリバプールが21日にクレイブン・コテージで行われ、アウェイのリバプールが1-3で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はフル出場した。

リバプールは前節、クリスタル・パレスとホームで対戦。再三の決定機逸が響き0-1の敗戦。要塞アンフィールドでまさかの公式戦連敗となり、3位に転落した。直近のヨーロッパリーグ(EL)準々決勝、アタランタとのリターンレグでは意地の1-0の勝利を収めたものの、2戦合計1-3で敗退し今季2つ目のタイトル逸となった。

これでシーズン残りはリーグ戦一本に絞られた中、今節は12位のフルアムとのアウェイゲームでリーグ3戦ぶりの白星を狙った。クロップ監督はこの一戦で先発5人を変更。総入れ替えした中盤は遠藤、グラフェンベルフ、エリオットの3人が起用され、コナテとサラーに代わってクアンサー、ジョタが入った。

立ち上がりからボールの主導権を握ったリバプール。開始3分にはセットプレーの流れからアレクサンダー=アーノルドの正確なクロスをに反応したルイス・ディアスにいきなりの決定機が訪れるが、ダイビングヘッドは当たりが薄く枠の左に外れる。

以降はカウンターで押し返される場面こそあるものの、ボールを動かしながら相手を押し込むアウェイチーム。22分にはボックス右に良いタイミングで抜け出したルイス・ディアスの折り返しを、ニアのジョタが右足ワンタッチで合わすが、これは枠の右に外れる。

前半半ばを過ぎてリバプールはボックス手前の好位置で続けてFKを獲得。エリオットが左足で狙った1本目は壁に阻まれたが、2本目のFKではアレクサンダー=アーノルドが壁のギリギリ上を越える圧巻の右足シュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺し、32分の先制点とした。

これでリードを手にしたリバプールは、直後の34分にもガクポのミドルシュートでGKレノにファインセーブを強いる。だが、遠藤のボールロストをきっかけとしたフルアムのショートカウンターからムニス、アンドレアス・ペレイラの直接FKで続けて決定機を作られると、前半終了間際に追いつかれた。

前半アディショナルタイム2分、左サイドのロビンソンが入れたクロスがファーに流れると、これを回収したイウォビの折り返しをゴール前のムニスがヘディングシュート。DFファン・ダイクがブロックしてボックス中央にこぼれたボールをカスターニョが右足で蹴り込むと、遠藤のゴールカバーも及ばず、ゴール左隅にシュートが決まった。

アレクサンダー=アーノルドの芸術的なFKで先制しながらも、1-1のイーブンで試合を折り返したリバプール。後半も勢いを持って試合に入ると、早い時間帯に勝ち越しゴールを奪う。

53分、イウォビの軽率な自陣での横パスをエリオットがカット。すかさずバイタルエリア中央でフリーのグラフェンベルフに繋ぐと、オランダ代表MFはゴール右隅を狙った鋭いミドルシュートを突き刺した。
グラフェンベルフの価千金のプレミアリーグ初ゴールによって再びリードを手にしたリバプールは、前半の反省を教訓にセーフティーなプレーを心がけつつ、よりボールを奪いに出てきた相手を引っくり返して追加点を狙っていく。その流れでジョタやガクポにチャンスが訪れるが、GKレノの好守に阻まれる。


それでも、危なげなくゲームを進めると、72分には中盤でグラフェンベルフ、ガクポと繋いで背後を狙うジョタにスルーパスが通ると、ボックス左まで持ち込んだジョタの左足シュートがGKレノの脇を抜けてゴールネットに吸い込まれた。

これで勝利に大きく近づいたクロップのチームは、得点前から準備していたサラー、ヌニェス、マク・アリスターの3選手を予定通りに投入。さらに、ジョー・ゴメス、ソボスライらを終盤に投入し、週明けに控えるエバートンとのマージーサイド・ダービーを見据えた戦い方にシフトした。

後半終盤には遠藤の見事なスルーパスからサラー、ヌニェスらに決定機が訪れたが、トドメの4点目には至らず。それでも、GKアリソンの好守などで冷静にリードを守り切ってリーグ戦3試合ぶりの白星を挙げた。この結果、アーセナルと同勝ち点で暫定2位に浮上したリバプールが優勝争いに踏みとどまっている。

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