レアル・マドリーのFWヴィニシウス・ジュニオールが、マン・オブ・ザ・マッチに輝いた一戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えている。

マドリーは、4月30日にフースバル・アレーナ・ミュンヘンで行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグを2-2のドローで終えた。

守勢の前半序盤を凌いだアウェイチームは、前半半ばの24分にMFトニ・クロースの圧巻のラストパスに抜け出したヴィニシウスのゴールで先制に成功。以降は主導権を奪い返して危なげなく1点リードで試合を折り返した。

しかし、後半は立ち上がりに2点を奪われて逆転を許す。それでも、後半終盤に押し返すと、83分にFWロドリゴ・ゴエスが獲得したPKをヴィニシウスが決めて、敵地での初戦を2-2のドローで終えた。

エースとしてチームを敗戦から救う殊勲のドブレーテを達成し、欧州サッカー連盟(UEFA)が選出するマン・オブ・ザ・マッチに輝いたブラジル代表FWは、試合後に敵地での激闘を振り返った。

「僕らは常に勝ちたいと思っているけど、同時にこの大会がどのようなものであるかを理解している。そして、ボールを相手に渡すことはできない。両チームとも十分なクオリティを持っているけど、僕らはチャンスをものにするつもりだ。それは決して簡単なことではないし、次の試合まで落ち着いて休まなければならない。僕らもファンもベルナベウでの次の試合で全力を尽くすことを理解しているよ」

また、先制点の場面では自身の動き出しに合わせて完璧なラストパスを供給するなど、傑出したパフォーマンスを見せたドイツ代表MFに対しては「いつも物事をとても簡単にしてくれる」と、改めてその能力を称賛している。

「ああいったボールに集中し続けなければならない。クロースはいつも物事をとても簡単にしてくれて、僕のゴールをアシストしてくれた。同様にチームの守備の働きにも満足しているよ。もちろん改善しなければならないけど、このまま続ければホームで勝てるはずさ」

「僕らはよく一緒にトレーニングしている。クロースのことはよく知っているし、彼も僕のことをよく理解してくれている。とにかく今日は2ゴールを決めることができて嬉しいよ」

最後に「この大会では負けないことが大事」と今大会で未だ無敗を継続するエル・ブランコのエースは、8日にサンティアゴ・ベルナベウで行われる2ndレグに向けた意気込みを語った。

「この大会では負けないことが大事なんだ。まだ負けていないからこそ、僕らはここにいる。僕らは素晴らしいことを続けて、レアル・マドリーを決勝という本来あるべき場所に到達させなければならない。さあ、ホームで魔法の夜を過ごす時間だ」

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