ブンデスリーガ昇格をプレーオフに託すこととなったデュッセルドルフ。そのチームにおいて、最も今注目されているのが日本代表MF田中碧(25)の去就だ。

昨夏の移籍市場でステップアップを目指した田中。しかし、昨シーズン終盤の負傷の影響もあり、移籍の話がまとまらず、残留することとなった。

開幕からチームの主軸として起用されたが、パフォーマンスが上がらす。すぐに控に回ることになったが、その後再びポジションを掴んだ。

ファン・サポーターからも批判的な声が出ていたが、10月の日本代表戦でゴールを決めてから一気に復調。チームを支えるプレーを中盤で見せると、ゴールやアシストでもチームに貢献。4月には急性虫垂炎で手術を受けて離脱したが、その後も復帰を果たした。

今シーズンは2.ブンデスリーガで29試合7ゴール4アシスト。チームが昇格を争う原動力になっていることは言うまでもなく、今やチームに欠かせない存在。ダニエル・ティウーヌ監督も「ゲームチェンジャー」と田中を再評価している。

まずは1部への昇格が必要になるデュッセルドルフだが、昇格した場合はなんとしても田中を残す必要があると考えているという。田中とデュッセルドルフの契約は2025年夏まで。ドイツ『ビルト』によれば、田中は350万ユーロ(約6億円)の市場価値であり、お買い得の選手として行列ができるだろうとしている。

これまでの移籍市場ではあまり振り向かれなかったが、今夏は違うと見られており、クラブとしてはなんとしても昇格を果たし、田中との契約延長を果たそうと計画しているという。

一方で、プレーオフに敗れて2部に残った場合は、契約延長は不可能と考えており、現金化できるチャンスである今夏の移籍市場での売却を目指すことになると見られている。

本人は当然トップリーグでのプレーを望んでいるが、デュッセルドルフで達成できれば言うことないはず。まずはプレーオフに集中すること。その結果次第で、夏の動きは大きく変わることになりそうだ。

EL決勝は5/23 午前4時キックオフ
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