山梨県内で銅線ケーブルが盗まれる被害が相次ぐ中、鳴沢村の2か所の太陽光発電施設で、約500万円分の銅線が盗まれていたことが分かりました。

太陽光発電施設の入口のカギは切断されていた 山梨・鳴沢村 


記者:
「木に囲まれたこちらの太陽光発電施設、入り口のカギが切断されている」

UTY

鳴沢村の太陽光発電施設です。
5月8日、施設の管理者が何者かが侵入した跡をみつけました。

記者:
「施設のなかを見ると本来繋がっているケーブルが切断されている。そしてケーブルを覆っているカバーが捨てられている」

UTY


施設の管理者によりますと、ブレーカーにつながる銅線ケーブルが2か所切断され、何者かに持ち去られたということです。

被害額は少なくとも100万円以上に上ります。

UTY

また、近くにある別の太陽光発電施設では2日前の5月6日、銅線ケーブル280m、約390万円分が持ち去られたことが分かり、施設側は警察に被害届を出しました。

銅線を盗まれた2か所の施設は、いずれも防犯カメラを設置していなかったということです。


県警によりますと県内では今年、4月までに46の施設で銅線ケーブルの盗難が確認され、被害額は約1億4500万円にのぼっています。

UTY

こうした被害は北関東などで拡大していて、警察庁は被害抑止に向けた対策チームを設置しています。

警察は、見慣れない数名のグループや県外ナンバーの車両が太陽光発電施設を観察していたら、下見をしてる可能性があるので、110番通報するよう呼び掛けています。

UTY



また、防犯性能の低い施設は複数回狙われることがあるため、施設の事業者には、▽防犯カメラや、センサーなど機械警備の導入
▽堅牢なフェンスの設置や、出入口の確実な施錠
▽「防犯カメラ作動中」などの看板の設置
▽周辺住民に不審な車両を見かけた時などに通報してもらうよう協力を依頼する
ことを呼び掛けています