2020年に限定40台で登場したサーキット専用のハイパーカー「エッセンツァSCV12」。そのオーナーのためだけに特別に作られたスーパーSUVが登場しました。

40人のオーナーのためだけに作られた特別なウルス

 伊アウトモビリ・ランボルギーニは2023年5月16日、ハイパーSUV、新型「Urus Performante Essenza SCV12(ウルス・ペルフォルマンテ エッセンツァSCV12)」を発表しました。

 ランボルギーニ「エッセンツァSCV12」は、2020年7月に発表されたサーキット専用モデルです。アヴェンタドールに使われていた6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンを搭載、最高出力は830馬力以上を発揮します。

 ロールケージのない新世代カーボンファイバーモノコックシャシの採用など徹底的な軽量化で、1.66kg/psという驚異的なパワーウエイトレシオとなっています。

 今回登場したウルス・ペルフォルマンテ エッセンツァSCV12は、このサーキット専用モデルのオーナーのためのSUVです。

 エッセンツァSCV12が限定40台のモデルとなるため、ウルス・ペルフォルマンテ エッセンツァSCV12も40台限定となります。

 ベースとなるウルス・ペルフォルマンテは、ランボルギーニのスーパーSUVシリーズの中でもっともスポーティで高性能なバージョンです。

 搭載する4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力666馬力と、ノーマルのウルスよりも16馬力向上。最大トルクは850Nmです。

 これにより0−100km/h加速は3.3秒、0−200km/h加速は11.5秒、最高速度は306km/hというパフォーマンスを発揮。2022年8月に開催されたパイクスピーク・インターナショナルヒルクライムでは、10分32秒064で、標高4302mを駆け上がり、見事市販SUVカテゴリーでの新記録を樹立しています。

 今回登場したウルス・ペルフォルマンテ エッセンツァSCV12は、このウルス・ペルフォルマンテをベースに、ランボルギーニの特別オーダーに対応する部門、アド・ペルソナムが監修。専用デザインとレースにインスピレーションを得たディテールを備えた特別なモデルです。

 軽量化のためにカーボンファイバーを多用。エンジンフードとルーフだけでなく、ロッカーカバーやミラー、リアライトクラスターにもカーボンが使用されています。

 サーキット指向の適性を強調するために、ランボルギーニのチェントロ・スティーレのデザイナーは、特定の顧客の要望に合わせた色の組み合わせで専用のアド・ペルソナム・カラーリングを作成し、各ユニットの塗装はランボルギーニの社内塗装工場で行われました。

 ボディの下部は黒で統一し、ルーフ両端にコントラストカラーのラインを入れることで、マシンのシルエットを際立たせています。23インチのハイグロスブラックホイールと、ブラックキャリパーも標準装備します。

 インテリアは専用のブラック・アルカンターラで覆われています。またカーボンファイバーのディテールには、ダッシュボードの助手席側の装飾要素や、エッセンツァSCV12のロゴとシルエットが入ったキック プレートも含まれます。