アメリカン・スーパースポーツカー「シボレー・コルベット」に、伝統と走りの魂を具現化した2つの特別限定車が登場しました。台数限定のスペシャルモデルです。

「エディション・サーヴ・ワン」と「ヘリテージ・エディション」

 ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)は2024年3月12日、スーパースポーツカー「シボレー コルベット」に伝統と走りの魂を具現化した特別限定車、「EDITION CERV I(エディション・サーヴ・ワン)」と「HERITAGE EDITION(ヘリテージ・エディション)」を発売しました。

 2つのエディションに、それぞれクーペとコンバーチブルの計4バージョンを用意。すべて右ハンドルを採用する、日本市場だけの計40台のスペシャルモデルとなっています。

 コルベットは1953年に登場、以来米国を代表するスポーツモデルとして人気を博しているアメリカンスポーツカーです。

 現行型コルベットは米国で2019年7月に世界初公開された8世代目モデルで、日本には2021年に上陸しました。フルモデルチェンジで、初代から受け継いだFRレイアウトという伝統を破り、エンジンを運転席後方に配置するMR(ミッドシップ)レイアウトへ変更されたのが大きなニュースとなりました。

 この駆動レイアウトの変更で、従来のロングノーズから、ショートノーズの欧州スーパーカー的なスタイルに刷新しています。

 搭載エンジンは502馬力・637Nmを発生する6.2リッターV型8気筒OHVで、後輪を駆動します。組み合わされるトランスミッションは8速DCTです。

 今回登場した特別限定車のうちの1台、コルベット エディション・サーヴ・ワンは、かつて試作された幻のミッドシップマシン「CERV I(サーブ・ワン)」をモチーフに、エッジブルーのストライプが頭頂的な1台です。

 サーブ・ワンは、コルベットの父であるゾーラ・アーカス・ダントフ氏が1959年に試作した幻のミッドシップテストマシンです。このモデルをモチーフに、エクステリアカラーとエッジブルーのストライプを採用。ミッドシップの最新型コルベットに、ゾーラの魂を重ね合わせました。日本初採用のホイールやエッジイエローのブレーキキャリパーが特別な一台であることを印象付けます。

 エディション・サーヴ・ワンのベースとなるモデルは「クーペ2LT」「コンバーチブル」で、エクステリアカラーはシルバーフレアメタリックです。消費税込みの車両価格はクーペ2LTが1510万円で15台限定、コンバーチブルが1890万円で5台限定となります。

 またもう1台の特別限定車、コルベット ヘリテージ・エディションは、伝統的なアメリカンスポーツの先駆けとなった初代「C1コルベット」に採用された真っ赤なレザーの伝統と情熱にオマージュを込め、鮮やかな「アドレナリンレッド ディップド」のフルレザー内装で表現。

 エクステリアカラーには日本初採用の「シーウルフグレー トライコート」を導入。メタリック粒子と3層ものペイントコートが生み出す独特の質感と深みのあるグレーカラーとなっています。

 ヘリテージ・エディションのベースとなるモデルは「クーペ3LT」と「コンバーチブル」で、消費税込みの車両価格はクーペ3LTが1740万円で15台限定、コンバーチブルが1890万円で5台限定となります。