「少年サンデー」(小学館)で連載中の「白山さんと三田さん」で知られる漫画家・くさかべゆうへい(@bakasakuiheuyu)さんが、SNSで投稿した短編ギャグ漫画「不眠のあなたへ」。SF作品でよく用いられる「コールドスリープ」をモチーフに、100年後に目醒めるカプセルに搭乗したはずの調査員が眠れず苦労する本作は、大いに笑わされた読者から多くの反響が寄せられた。作者のくさかべゆうへいさんに、本作について直撃した。


■「冷静なキャラが徐々にパニックになっていく感じもおもしろいなと意識して描きました」

本作を描いたきっかけについて、くさかべさんは「『少年サンデー』増刊の『少年サンデーS(スーパー)』という雑誌で、毎月テーマに合わせて8ページの読み切りを描く企画がありました。この読み切りが載った回が『100年後』というテーマだったので、そこから連想して『未来に行く話かと思ったら全然行けてない話』にしようと思って描きました」と明かす。

現在連載中の「白山さんと三田さん」とはまた違うタッチの作品となっているが、「『白山と三田さん』の連載を始めるときに、初めて意識的に絵柄などを変えました。連載前の読み切りということもあって、この方が僕本来の作風なのかなと思います。ツッコミが不在のギャグというところは今も変わらないですね」とのこと。

短編らしく、笑える展開がテンポよく巻き起こる本作。くさかべさんは「8ページしかないので、とにかくインパクトを残すことを意識してキャラクターのリアクションを描きました。冷静なキャラが徐々にパニックになっていく感じもおもしろいな、と思って意識して描きました」と、こだわったポイントを教えてくれた。



取材協力:くさかべゆうへい(@bakasakuiheuyu)