オリジナルの創作漫画をWEB上で発表している御崎そら(@Sora_Misaki_)さんの最新作「1ヵ月で別れるカップル」が、SNSを中心に話題だ。あらかじめ破局することが予告されている中で、ラブラブな高校生カップルの日常を一日ごとに切り取りつつ、その関係がどんな形で終わりを迎えるのかという物語に読者から熱い反響が寄せられた。今回、制作の舞台裏や今後の展開について御崎そらさんを直撃した。


■「この二人のキャラを深堀りするために作っていたメモからできたのがこの作品」

高校を卒業し上京するまで1カ月となる中、司は仲の良かった後輩・律から告白され付き合うことに。離れ離れになることが決まっているからこそ、その日その日を大切に過ごそうとする二人の姿に多くの読者が釘付けとなり、結末にもさまざまな反響が寄せられた。

本作の“1カ月後に別れる恋愛漫画”というアイデアについて、御崎さんは「『人目も憚らずイチャイチャしている二人ほど早く別れる』という定説というかミームというか、その部分から着想を得て本作は制作しました」と告白。

1日の様子が4コマずつ描かれるという構成にした狙いを尋ねると、「こんなに仲が良く微笑ましいカップルのやりとりの最後に『別れる』という悲観的な言葉があり、さらにカウントダウンもされていく形式をとれば、単体のエピソードだけで消費されず続きも読んでもらえやすくなるだろうという考えから、こういった構成にしました」と、その意図を明かしてくれた。

本作の見せ方で意識した点については、「最近のユーザーはネタバレありきで作品を読む傾向にあるらしく、それであれば結末は最初から周知してしまって『何故そうなってしまったのか』の途中経過を楽しませる作品にしようと思い、このスタイルを取り入れました。とにかく『こんなに仲良いのになんで別れちゃうの?』と思われるように、毎話の最後にある『別れるまで残り〇日』に違和感をいだくよう意識しました」とのこと。

電子書籍で読むことができる本作のラストには、二人が別れることになった原因に加え今後の展開も予告されている。御崎さんは「最初から『復縁する二人』も構想に入っていました。元々は司と律の復縁したさらにその先の話を作っていて、この二人のキャラを深堀りするために作っていたメモからできたのが本作になっています。いろいろと同時並行で制作しているので、続きの公開はもう少し先になりそうですが、今のところ司と律の話は長い目で動かす想定でいます」と、今後の展望を語った。

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取材協力:御崎そら(@Sora_Misaki_)