やじま(@yajima_en)さんが手掛けるコメディー漫画「ねこに転生したおじさん。」が、SNSを中心に話題を集めている。トラックに轢かれたおじさんが子猫に転生したことから始まる本作は、人間だった頃勤めていた会社の社長に拾われ「ぷんちゃん」と名付けられた子猫が、社長やさまざまな人と触れ合う様子がコミカルに描かれていく。先日テレビアニメ化も発表された本作について、作者のやじまさんに話を伺った。


■「毎回、自分自身も見たいと思えるおじさんになってるかをきちんと考えてます」

2023年2月5日に投稿した1枚のイラストから始まった「ねこおじ」。ストーリー展開が始まったのは第4話からで、毎日24時前後にX(旧:Twitter)で新たな物語が公開されている。本作の更新を見届けてから眠りにつくという熱心な読者も多く、毎話数万という「いいね」が付く盛り上がりを見せる大人気作だ。

本作についてやじまさんは、「最初は『おじさんがねこになっちゃった!』ということ以外は何も考えていなかったのですが、『このおじさんどうするんだろ…どうなったら楽しいかな…』と考えたり、あとは読者さんのリプ欄へのリアクションを見ながら、おじさんに起きたら楽しいことを毎日考えております」と告白。読者の熱い反響がストーリー展開へ繋がったようだ。

本作を描く際に気をつけていることを尋ねると、「あまり気持ち悪くなったり、エッチな展開にはなって欲しくないな、と思っています。おじさんにそういうことをさせると一気に嫌悪感が出ると思います(笑)。幸い、中のおじさんがいい人そうなので、そういうことはなさそうですが(笑)。

あとは毎回、自分自身も見たいと思えるおじさんになってるかをきちんと考えてます(描き終わった後も何度も読み直して笑っています)」とコメント。読者からの反応を作品づくりに活かしつつも、制作自体を楽しんでいる様子。

最後にやじまさんは、「みなさんからのリプがついてやっと、ねこおじが完成すると思って投稿しております。みんなすごく言葉選びのセンスが良くて、こんなに面白い人たちがたくさんいるんだと驚きます。お返事したい気持ちがありながら、『子供にされた質問に代わりに答えてしまう親御さん』みたいになりそうで、なんとなくお返事できずにおりますが、いつも読んでます」と、読者へメッセージを寄せた。



取材協力:やじま(@yajima_en)