アキは美形で身勝手なナオヤと結婚したものの、息子と義母とともに捨てられてしまいます。その後義母と養子縁組して穏やかな生活を手に入れますが、20年も経ってからナオヤが跡継ぎとしての権利を主張してきます。母の財産を守ったアキですが、ナオヤが認知症を発症したと知り、引き取って介護すべきか迷います。母の意見を確かめると、母はもうナオヤとは暮らせないと言うのでした。


■前回のあらすじ
アキの提案は、介護保険と年金を受給してナオヤを施設に入れるというものでした。アキは母にナオヤと暮らしたいか確認しますが、母はもうナオヤとは暮らせないと答えたのでした。

もし自分がナオヤと結婚していなかったら…?


母に後悔はないの?

放蕩息子ではあったけれど、ナオヤと母の関係性は決して悪いとは言えなかったのかもしれません。ナオヤは結局母の言うことは聞いていましたし…。もしかするとナオヤが結婚した相手がアキでなかったのなら、ナオヤはいずれ母のもとに帰ってわかり合っていたのかもしれません。

そう思うと、ナオヤから何もかもを奪ったのはほかならぬ自分だということをアキは実感します。母に本当に後悔はなかったのか、確認するのでした。

アキと親子になったことを後悔していないとあらためて言ってくれた母。そしてアキはナオヤを施設に入所させるために動き出します。


(とりまる、ねこぽちゃ)