【ワシントン聯合ニュース】韓国外交部によると、訪米中の趙兌烈(チョ・テヨル)同部長官は27日、北朝鮮核問題に関し「朝鮮半島で(北朝鮮による核脅威の)抑止、(核開発の)断念、対話という総体的なアプローチを通じ、北の非核化復帰へ環境を整えていく」と述べた。趙氏はワシントンのカーネギー国際平和財団で専門家との懇談会に出席し、韓国政府が掲げる北朝鮮非核化ロードマップ「大胆な構想」に言及しながら「対話の扉を引き続き開放する」と説明した。

 趙氏は「自由、平和、繁栄のインド太平洋地域を具現化し、東南アジア諸国連合(ASEAN)を含め韓米日協力を強化する」と述べた。国際外交に関しては、自由民主主義や人権などを尊重する価値の外交を推し進め、北朝鮮の人権増進を図るとともに、主要7カ国(G7)拡大を見据えた外交に取り組む姿勢を示した。

 懇談会の出席者からは「北朝鮮の多様な核使用シナリオに綿密に備える必要があり、とりわけ限定的な核使用の可能性に対し韓米で連携を強化しなければならない」との発言があった。

 また、趙氏はこの日、グーグルやファイザー、シティバンクなど韓国に進出している米企業の関係者と面会し、韓国への投資拡大を促した。