2024/6/18 13:35

トヨタ車、納車後4時間で大炎上

ae86Amazon

「納車4時間後に大きく火を噴いて炎上した」

そんな写真付きのX上の投稿が話題になっている。
その車は、「ハチロク(86)」の愛称で親しまれるトヨタ自動車「カローラ レビン(4代目)」の中古車とみられる。

「納車してオーナー時間約4時間、ae86楽しかったよ…」

そんな文章とともに、投稿主は車体全体が大きな火を噴いて激しく燃え上がる写真をポスト。
煙が上がっているのを見て車から降りたところ、燃え始めたとのことで、

「今の所原因分かってないので、警察とその後にトヨタに調査してもらうらしいです」

と綴っている。

「衝突事故などで衝撃を受けていないのに発生する車両火災というのも、けっして珍しいことではない」

そう語るのは中古車販売店経営者で自動車ライターの桑野将二郎氏。

「過去に今回の事故と同じAE86が高速道路で突然炎上したというニュースが流れたこともあります。旧車の場合、どうしても経年劣化による整備不良やトラブルを完全には避けようがないところもあり、オーナーも日頃からかなり気を付けているのではないでしょうか」

「車両火災の原因として最も多いのは、過去何年にもわたってマフラーやエキゾーストマニホールド(排気管)にガソリンやオイルなどの着火物が漏れ落ちて発火するというケースで、自動車の構造上、いくら予防策を講じても経年劣化や整備不良などさまざまな要因で起こってしまいます。また、熱エネルギーを制動力に転換するブレーキシステムも、高温にさらされることから、ブレーキフルードの漏れや異物の巻き込みなどで発火する例が多く見られます。」

「次に多いのが、電気系のショートによる発火です。バッテリー端子が緩むことでショートが発生し、火災の原因になったりするケースです。最近は通販で購入したナビやドライブレコーダーなどをDIYで取り付けた際に、配線の加工や取付方法が悪くてショートした、などという例も増えているそうです。さらに、車内に置かれたライターやタバコ、スプレー缶やペットボトル飲料などを炎天下の中で長時間放置することで、火災が生じるケースも報告されています」

とはいえ、車両火災で調査をしても原因が不明という事例が最も多く、偶発的な火災が多いのも事実だそうだ。
なかには、リコール対象の車両も含まれており、改修が未対策なために発生したと考えられるケースもあるとか。

「今回のAE86の車両火災は、納車後4時間で発生してしまったということですが、原因が整備不良によるものなのか、偶発的な原因によるものなのかは、情報が少ないのでなんともいえません」

「いずれにしても、希少価値も人気も高いAE86が燃えている写真には、クルマ好きとして心が痛むばかりです」

完全には避けようがないとはいえ、中古車はその購入時だけでなく、購入直後も何か異常がないか常に注意を払う必要がある。
また中古車に限らず、車の日常点検の重要性を改めて感じさせるポストだ。

以上、Business Journalからお届けしました。

トヨタ・AE86、納車4時間後に火を噴いて炎上、推定原因…珍しくない? | ビジネスジャーナルトヨタ・AE86、納車4時間後に火を噴いて炎上、推定原因…珍しくない? | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部