一般人、絶好調ディズニーに「ついていけない」「入れるのは一握りの人間」「昔のディズニーにしてほしい」
Amazon料金の高額化や予約システムの複雑化が指摘されている東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド・東京ディズニーシー)。
12日放送のニュース番組『Live News イット!』(フジテレビ系)で
「入れるのは一握りの人間」
「ついていけない」
「行きたいけど、高い」
「昔のディズニーにしてほしい」
といった街頭インタビューでの声が紹介され、ネット上では「一般の人々から酷評されている」として話題だ。
ここ最近の東京ディズニーRをめぐる最もホットな話題といえるのが、今月6日に東京ディズニーシー内にオープンした新エリア「ファンタジースプリングス(FS)」。
FSは「入場のハードルの高さ」も注目されている。
通常のパークチケットだけでは入場できず、パーク入園後にスマートフォンの東京ディズニーリゾート・アプリの「スタンバイパス」(無料)でFS内の利用したい施設・時間帯を選択し、パスを取得する必要がある。
同時に複数のアトラクションのスタンバイパスを取得することはできない。抽選制の先着予約のため、FSオープン当日には開園前の早朝から入園ゲート前には長蛇の列ができた。
有料の手段としては「ディズニー・プレミアアクセス(DPA)」がある。
FS内の施設の料金の一例としては「アナとエルサのフローズンジャーニー」「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」はそれぞれ2000円。
発行数に限りがあるため、売り切れとなる場合がある。
このほか、確実にFSに入園する方法として「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」がある。
6つのディズニーホテル宿泊者だけが購入可能で、『イット!』では、2日間分のパスポート付き宿泊プランを利用した人「一人あたりの費用が10万円」だと語っている。
「『現地へ行けばなんとかなるだろう』と考えて行っても、現地ではパークチケットは販売されていないので、入場すらできない。当日分のチケットが売り切れになっていなければスマホのアプリで購入して入れるが、行く日を決めて数週間前に購入してくのが常識。当日に乗りたいアトラクションや見たいショーを予め決めて絞り込んでおき、できるだけ朝の早い時間に入園してすぐにアプリで予約するのが無難」(ディズニーRファン)
01年に5500円だった「1デーパスポート」の価格は年々値上がり。
・21年3月に価格変動制が導入された時点で大人料金は休日が8700円、平日が8200円。
・21年10月1日からは7900円、8400円、8900円、9400円の4段階。
・今年10月からはさらに9900円と1万900円が追加され6段階。
現在、基本的に土曜日は1万900円となることが多い。
現地に行って5500円の「1デーパスポート」を買い、並びさえすればアトラクションを利用することができた、かつての東京ディズニーRを知る人たちからは「複雑化した」と捉えられるかもしれない。
さらに、かつては待ち時間を短縮してアトラクションなどを利用できる無料の「ディズニー・ファストパス」があったが、2020年に休止されたのちに廃止。
料金の高騰もしばしば指摘される。
デジタルマーケティング会社のプロデューサーはいう。
「大前提として、運営会社であるオリエンタルランドの前年度決算の純利益は過去最高となっており、経営的には現在のシステムや各種施策は大成功という評価になる」
「現在の仕組みが導入された目的は、かつてひどかった園内の混雑とアトラクション利用時の長い行列での待ち時間の解消であり、それらが以前より大きく解消されたことを歓迎しているファンも多く、実際にファンは昔も今も通い続けている。客側にとっても行列待ちから解放されれば、レストランで休んだり買い物を楽しむ時間が確保できるので、トータルで出費が数千円高くなっても、今のほうがよいと感じる人もいるだろう。レストランもかつては行列で30分待ちくらいは当たり前だったが、モバイルオーダーが導入されて、並ばずに済むようにもなるなど、利便性は向上している。」
「金額については、確かに子どもがいる家族が行くにはハードルが高い場所にはなった。1日いれば4人で最低でも6~7万円、高いと10万円くらいは覚悟しなければならない。だが、小旅行感覚で1~2年に1回くらいは行ってもいいかなと許容する向きは一定数いるだろうし、以前からディズニーRに行ける行ける家族4人世帯というのは一定の年収以上に限られていたともいえ、その点はあまり変わっていないような気もする」
複雑化、高額化したからと言って、ディズニー人気が衰えることはないようだ。
以上、Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部