2024/7/22 18:00

ユニクロ「UT」通気性が終わってる…しかしユニクロ神対応

ユニクロAmazon

ユニクロのUTに「通気性悪い」疑惑が浮上。
UTデザイナーによると「3つのプリント」の性質の差に原因があるようだ。

それは、ズバリ「通気性」である。

羽織物や重ね着など、工夫をすれば1年中着回せる半袖Tシャツだが、やはり1年で最も輝く時期は夏。そのため「いかに涼しく過ごせるか」というのは、デザインと同等か、それ以上に重要なファクターなのだ。

だが記者が不安を覚えているのは「Tシャツの素材」そのものにおける通気性ではない。時は、ユニクロが「ルーブル美術館」を発売した2021年に遡る。

同シリーズのメンズアイテムは「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」など、人類の必修科目と言うべき芸術作品をモチーフに、グラフィック・アーティストのピーター・サヴィル氏がデザインを手がけたコラボ作品。

英国バンドのNew Order経由でサヴィル氏のファンとなった記者には買わない理由がなく、6柄全てを速攻でポチッたものだ。当時はまだ2月だったため数ヶ月ほど寝かせ、初夏のシーズンから満を持して着用を開始。しかしある日、拭えない違和感が生まれ始めたのだ。

同シリーズの「モナ・リザ」Tシャツは、黄金比の長方形とモナ・リザが描かれた、非常にクールなデザイン。だがTシャツを脱いで内側を見ると、長方形のプリント部分に汗がぐっしょり染み込んでいたではないか。

不安が確信に変わったのは、UT「永井博」が発売された2022年の夏。

夏の暑さを吹き飛ばすかのような、爽やかなバックプリントのTシャツを着用して外出したところ、背中から滝のような汗が。プリント部分は熱を帯び、Tシャツの下はプリントの清涼感とは裏腹に、地獄のような有様になっていたのだ。

似た経験のあるUTユーザーは少なくないようで、ユニクロ公式サイトの商品レビューやX上の投稿には「UTのデザインは好きだけど、背中のプリントが暑すぎる」「プリント部分だけ、とにかく通気性が悪い」といった不満の声がチラホラと確認できる。

これらの事象をもとにUTを分析したところ、一連の現象は「ラバープリント」と呼ばれるプリント技法が原因であるという説が浮上。

そこで今回はUTヘビーユーザーを代表し、ユニクロのUTデザイナーへ取材を敢行することに。その結果、UTのプリントに秘められた「3つの真実」が明らかになったのだ。

UTのプリントのタイプは、大きく分けて3つに分類される(記者調べ)。

まずは今回、通気性を疑う要因となった「プリント部分が厚い」タイプ。経験上、黒地をベースとし、プリント部分にヴィヴィッドでカラフルなデザインを採用したTシャツ(アニメ、ゲームとのコラボ作品など)に多く見受けられる。プリント部分の「ゴムのような感触」が特徴的だ。

そしてもう1つが「プリント部分にやや厚みがある」タイプ。こちらは白地をベースとした、プリント部分がカラフルなデザインのTシャツが多い印象を受ける。通気性に関しては、そこまで不自由を感じない。プリントを触ると若干の硬めの感触はあるも、ゴムのような印象は受けない。

最後に「プリント特有の厚みを感じない」タイプである。こちらは白地をベースとし、プリント部分がモノクロデザインのTシャツに多く見られ、通気性は至って良好である。プリント部分に弾性は全く感じられない。

これらを便宜上、上から順にタイプ1、2、3で区分し、ユニクロに取材を申し込む。内心「あまりに細かすぎるオタクぶりに、ドン引きされるのでは…」と心配していたが、UT担当者は嫌な顔ひとつせず、非常に真摯な態度で回答してくれたのだ。

UT担当者はまず、「UTではTシャツをキャンバスとして捉え、アートやデザインをきちんと表現することを大事にしており、素材としてはラバー、顔料などを組み合わせています」「作品をどう見せたいかによって素材、質感、肌なじみ等を考え、最も適したプリント方法を採用しています」と説明する。

基本的な考えとしては、色をしっかり表現するのに適した「ラバー」、繊細な表現に適した「顔料」と区分するようだ。

記者が分類した3つのタイプは間違っていなかったようで、担当者は「タイプ1は商品の色味をしっかりと表現したいためにラバーメインのプリント、タイプ2は作品の質感とカラーのバランスを表現するためにラバーと顔料を組み合わせたプリント、タイプ3はゲームの下書き等を表現するため繊細な質感を出すため顔料がメインのプリントとなります」と、それぞれの特徴を説明してくれた。

顔料だけでは「色落ちしやすい」という弱点があるが、ユニクロでは高い品質基準を設定し、顔料とラバーを組み合わせるなどした上で洗濯試験を繰り返し、品質確認を行っているのだ。

主題となる通気性に関しては「ラバーが多くなると確かに通気性は悪くなってしまうのですが、細かなテクニックを多用しながら色、柄、作品の世界観を表現しております。ぜひ気候を確認しながら、お気に入りの1枚を着て頂けると幸いです」とのコメントが得られた。

要約すると、UTを購入・着用する際は、シーンや気候・気温と相談するのが何よりも重要ということ。

炎天下の猛暑日、屋外でラバープリントのTシャツを着用した日には地獄を見るが、日差しが落ち着いた時間帯や、冷房の効いた屋内で過ごす際は、全く気にならないはず。春先や秋用と割り切るのも良いだろう。

詳しくはsirabeeをご覧ください。

猛暑日に着たTシャツ、強烈な汗染みにギョッとするも… ユニクロの神対応が半端じゃなかった – Sirabee猛暑日に着たTシャツ、強烈な汗染みにギョッとするも… ユニクロの神対応が半端じゃなかった – Sirabee

編集者:いまトピ編集部