2024/10/7 14:10

ネトフリ「高額報酬」で引き抜き→1〜2年でクビも

上司

Netflix(ネットフリックス)が高額報酬によってプロデューサーや監督、脚本家など有力クリエイターを囲い込み、さらにテレビ局社員を引き抜くべく積極的なリクルーティング活動を展開しているようだ。

低予算・短期間での撮影が常態化したテレビ局から、潤沢な制作費と長い制作期間をかけるネットフリックスへの人材流出に拍車がかかるとの指摘もある。

テレビ制作会社関係者は語る。

「アニメやドラマ、映画では、下請けとなる制作会社がものすごい低い制作費で長時間労働を強いられるという環境が常態化してきました」

「ネットフリックスやAmazon Prime Videoなど資金力がある外資系企業が制作会社と長期契約を結んで高い制作費を払ってくれる動きが広まることは、これまで安い金でキー局にこき使われてきた制作会社としては願ったり叶ったりでしょう」

しかし一方でこんな指摘も。

「キー局のプロデューサーが局を辞めてネットフリックスと1~2年単位の契約を結ぶという動きがありましたが、結果を出せないと契約更新されず、事実上のクビとなる人も結構いると聞きます」

「データを重視する経営スタイルのため、作品にもよりますが、企画・制作が進行している途中でもクリエイターを降板させて他の人にすげ替えるということもあります。一定の成果を求めるという点は非常にシビアです」

「ネットフリックスには各分野で最も優秀な人材を雇用しなければならないというルールがあるため、突然の解雇が日常的に行われています。社員の平均勤続年数はものすごく短いですが、外資系企業出身者であれば短期間での転職を繰り返すことに慣れているので、抵抗はないでしょう」

最高の人材だけで組織を構成する少数精鋭主義を徹底。
最高と認められなくなった社員は即クビ。
その代わり待遇は業界最高水準を提示し、出張・経費・休暇などすべて本人に任せられる。

問われるのは結果だけで、業務遂行においても上司の承認を得るプロセスは不要、自己判断と自己責任が貫徹されているという。

過去には資金繰りに窮した際、有能な社員80人のみを残して、その他の人材を解雇し、その割合は全社員の3割に及んだものの、結果的に会社全体での仕事の質が高まり業務のスピードも上がったというエピソードは有名。

今後Netflixの動向にはさらに注目が集まる。

以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。

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編集者:いまトピ編集部