2024/10/18 14:09

ラーメン店「無料ライス残して帰った女子2人」

残飯

ご飯・味噌汁・キャベツのお替わりが無料の「とんかつ和幸」、ご飯のお替わりが無料の「やよい軒」などのチェーン店のみならず、料理を無料で提供する店は少なくない。

そんな中、ラーメン店の替え玉無料や、蕎麦・うどん店の刻みネギ取り放題、牛丼店の紅ショウガ取り放題なども広義の意味では無料サービスの一環といえるかもしれない。


埼玉県三郷市のラーメン店「横浜ラーメン 三郷家」のXでのポストが無料で提供したライスを残して帰った2人連れの女性客に対し、公式X(旧Twitter)アカウント上で

「今、米残して帰った女子2人 見てたらdmください」

などと呼び掛けていることが、議論を呼んでいる。

三郷家は、

「本当は店にベタベタベタベタ注意書を貼りたくないし 少しずつ注意書が増え見た目が悪くなり 今でも心底嫌ですが 一席毎にライス残し厳禁を貼ります。それでダメなら無料ライスは終了かフォロワーサービスとします。ちゃんとした方にはご不便をおかけし申し訳ありません ご了承ください」

「ちょいちょい勘違いしてる人が居るので言うと ライスは自己申告にしました。その結果残す 体調が悪くとか、食べれなかったは受け入れると言ってます。張り紙もしてます。無言で帰る人に言ってますよ。ウチの店はほぼSNSを介さないと知ることが無い店だから、もし本人が見てたらと言ってます」

ともポスト。

これに対し、X上では、

<無料ライスを残すのはマナー違反>

<サービスのライスを残すなんてお店にも農家さんにも失礼だと思います>

<米が値上がりしたり手に入らなくて困ってる状況なので、残されてオコなのはわかる>

<思ったより多くて食べきれないこともある>

<食べてる途中で食べられなくなることもある>

<食べ残しは客に落ち度があるだろうけど、dmで呼び出す必要はない>

<物価も上がってますしライス有料でも良いと思います>

<有料にしたほうがお店もお客さんも良さそうな感じがします>

<DMで名乗り出ろはさすがにちょっと違うと思います>

と、様々な声が飛び交っている。

飲食店経営を手掛ける飲食プロデューサーで東京未来倶楽部(株)代表の江間正和氏は語る。

「イラつくことや理不尽だと思うことが現場で起き、飲食店がSNSを使ってそれを公開することにはリスクが伴います」

負の感情に対して共感を求めたり、やるせない気持ちや怒りを誰かに聞いてほしくて投稿しても、それを読んだ人が素直に共感してくれないばかりか、表現によっては自分が悪者のように見られてしまうリスクがあるという。

「飲食店のオーナーや職人で仕事や経営に真面目に取り組んでいる人ほど、何か起きた時にやるせない気持ちが強く出がちです。『善意でサービス提供しているものを黙って残して帰るなんてやるせないよ、許せないよね』という気持ちなのでしょうが、それを読んだ人がどう思うか、投稿の表現はこれで正しいのだろうかなど、よく考えてから投稿しないと、伝えたかったことと違った伝わり方をしてしまう恐れもあるので注意が必要です」

「世の中にはいろいろな価値観の人がいますので、想定外の伝わり方によってお店や自分の評判を落としてしまう可能性も考慮してから投稿することが必要でしょう」

食材の仕入れ価格が上昇するなか、店側にとって無料で料理を提供するサービスというのは、結構な負担になっているのか。

「無料で提供するサービスについては、通常であれば収益的には許容の範囲であることが多いですが、お米を例にして考えてみると、お米の価格が上がっている現在、じわじわと経営を圧迫し始めています」

「お店が無料サービスを行うのは、お客さんに喜んでもらう→来店動機につながる→売上が上がるという効果があるからです」

「SNSに投稿する前には、面倒なことに巻き込まれないためにも冷静に文面を読み直してみることが大事だと思います」

以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。

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編集者:いまトピ編集部