2024/10/28 12:53

100円ショップ「本当に100円均一」はセリアだけ…「たった9人」で「常時2万8000点」「毎月500~700アイテム」

セリア

100円ショップ業界で最大手のダイソーを猛追するセリア。

100円ショップ業界では、価格帯を広げる動きが強まっている。
その原因として、大半の商品が海外で生産されているが、原材料費やエネルギーコストの高騰、円安のあおりを受けて、100円ではコストを吸収しきれなくなっていることが挙げられる。

そんななか、業界で唯一「100円均一」を堅持しているのがセリアだ。
セリアは常時2万8000点の商品を取り扱い、毎月500~700アイテムの新商品を投入。
女性客を中心に人気が高く、SNS上で話題になることも多い。

驚くべきは、セリアの商品部はたった9名で構成されているという点だ。

どのような体制で、商品開発を行っているのだろうか。
セリアの広報に直接話を聞いた。

(たった9名で多くの新商品を発売できる理由は?)

「弊社の取引先は約150社ございますが、弊社商品部の役割は主に、データ分析に基づき、どの取引先とその商品を開発するか決めることです。そしてその取引先と共同して商品を開発するというように、各社の役割分担を明確にすることで、9名で業務をこなしております」

(100円路線を堅持するのは困難が伴うと思うが、どのようにして低価格を維持しているのか?)

「新商品の投入と同時に売れ筋、市場動向を見ながら、ニーズの少ない商品の廃止や品揃えの構成変更をしております。また、例えばコストのかかる大きなお皿を、デザイン性の高い小さいお皿にするなど、付加価値を付けながら、100円でできるものに仕様変更しております」

物価高が続くなかでは、100円均一を貫くセリアの存在感は増していくだろう。

アイテム数では約8万点を取り扱うダイソーには及ばないものの、「付加価値の高い商品・実用性の高い商品」を基調とした商品開発で、根強いファンを獲得している。
また、近年はアウトドア商品も展開したことで男性客も増加傾向にある。

「セリア」はイタリア語で「真面目な」という意味。
ブランドプロミスは「Color the days – 日常を彩る」。

愚直に「100円」を貫くセリアが、今後も成長し続けていけるのか、注目したい。

以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。

セリア、どうやって商品開発部9名で毎月700種の新商品?100円維持の秘密 | ビジネスジャーナルセリア、どうやって商品開発部9名で毎月700種の新商品?100円維持の秘密 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部