東京を代表するオシャレタウン、「終わってた」
かつては東京を代表するオシャレタウンだった自由が丘。
「自由が丘がいつのまにか終わってた」
そんな投稿がインターネット上で話題になっている。
かつては流行の発信地ともてはやされ、オシャレなアパレルショップが立ち並び、目新しい料理やスイーツを生み出し続けた。
連日、テレビ番組のロケも行われ、洗練された街並みやファッションに敏感な若者が映し出されることが常だった。
そんな自由が丘が、“終わってた”とは…。
「駅前がゴチャゴチャして汚い」
「店がチェーン店ばかりでオシャレじゃない」
「以前は人気があったスイーツ店がガラガラ」
「石畳がアスファルトに塗り固められている」
とその根拠がいくつか挙げられている。
具体的には、
「ロータリーも狭い、道も狭い(幹線道路でさえ歩道がほぼない)。昭和高度成長期の小さな雑居ビルとか木造モルタル店舗兼住宅の建物がグッチャグチャの貧相な商店街。駅の真ん前はそうではないけど少し歩くと頭上に電線がグチャグチャこんがらがっててまるでフィリピンのスラムっぽい」
「全国展開するチェーン店が多く、田舎と変わらない」
「かつては石畳の風情のあった小道がアスファルトに塗り固められ、雰囲気も壊れたとしている」
「開店当初は数時間待ちが当たり前だったスイーツのテーマパーク『スイーツフォレスト』が、今は閑散としている」
オラガ総研代表取締役の牧野知弘氏は、自由が丘の商業的価値は下がってきているという。
「自由が丘は背後に富裕層が暮らす、奥沢、九品仏など世田谷の高級住宅街が広がっており、住宅関係のデータは悪くないのですが、かつて自由が丘駅の近くにあったような商業店舗の人気は従来に比べて落ちてきています」
「これまでファッションを中心にブランド化していた代官山、自由が丘、渋谷などはオフィス街と化し、商業の要素が弱まっています。それは東急東横線沿線の客層が大きく変わってきていることが関係しており、高齢化が大きな要因になっていると思います」
「若い人たちのファッションに関する感覚が変わってきており、ファストファッションでオシャレを十分に楽しんでいたり、ブランドに興味のある人でもECサイトで好きなものにアクセスできるようになっているので、ブランド店が立ち並ぶエリアに足を運んでショッピングをするという行動を取る人は減っているのではないでしょうか」
かつてはファッションに敏感な人たちが集まってきていたが、今はわざわざ足を伸ばして買い物に来る人が減ったことが大きな要因のようだ。
バブル期以降、平成の時代まで自由が丘は若者が多く集まり、常ににぎわっていた。
それが今や人が集まる街ではなくなりつつある。
今後、自由が丘はどのような姿になっていくのだろうか。
以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部