2025/2/2 13:52

かつて行列ができていた「代ゼミ」、今はたった「〇校」しかない

勉強

今月、東京・新宿区の受験予備校「ニチガク」が突然閉鎖となり、運営会社の日本学力振興会が東京地裁に自己破産を申請したことが大きなニュースとなった。

2014年には大手予備校の代々木ゼミナールが全国の校舎の7割に相当する約20校舎を閉鎖すると発表し世間を驚かせたが、かつては大量の学生を獲得して隆盛を極めた大手予備校の経営は今、どこも厳しくなっているという。

1990年代の全盛期には3大予備校の駿台予備学校と河合塾の生徒数を足した人数よりも生徒数が多いといわれるほど隆盛を誇った代ゼミ。

現在、代ゼミの全国の校舎数は6カ所(代ゼミ造形学校除く)で、生徒数は駿台、河合塾、東進ハイスクールよりも少ないとされる。

「どの教室も満席で廊下に次の授業の入室待ちの行列ができていた、かつての代ゼミを知る人には、平日昼間も人が少ない今の校舎をみれば驚くかもしれない」(予備校関係者)

もっとも、厳しい経営環境は予備校業界全体に共通したことだ。

背景には割安な価格で通学不要、いつでもどこでも学べるという強みを持つ「スタディサプリ」をはじめとするオンライン学習サービスの普及や、集団授業に代わり個別のオンライン授業をメインとする東進ハイスクールの台頭があるとされる。

旧3大予備校を尻目に成長を続けてきたのが、オンライン授業をメインとする東進ハイスクール・東進衛星予備校だ。
前者は直営校、後者はフランチャイズであり、2ブランド合計で全国に1100校以上を展開。予備校業界では最大とみられている。

大学ジャーナリストの石渡嶺司氏によると、

「河合塾(大学受験科)が29校、駿台予備学校が32校、代々木ゼミナールは15年に20校閉鎖した影響もあり6校となっています」

「2000年代以降は『大学は現役で行くもの』との価値観が定着しています。もちろん現役生も学習塾・予備校に通いますが、フルタイムで通う浪人生に比べて低い授業料しか取れません。こうした現役志向は大手予備校も影響を受けています」

「一方、大手予備校は小中学生に対する教育事業を展開するようになっています」

「今後も、大手予備校・学習塾を中心に業界再編が進んでいくもの、とみています」

以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。

代ゼミは6校まで減少…なぜ大手予備校は苦境?東進ハイスクール「一強」に | ビジネスジャーナル代ゼミは6校まで減少…なぜ大手予備校は苦境?東進ハイスクール「一強」に | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部