2025/6/27 13:28

スーパーのうなぎ「あの日を狙うと安い」「当たりはこれ」

うなぎ

スーパーで失敗しないうなぎの買い方を、スーパーマーケットファンが紹介。

今年は「土用の丑の日」が7月19日と31日の2回ある、ちょっとめずらしい年です。

しかし今やうなぎは“高級食材”。いざ買おうと思っても、「どれを選べばいいの?」「この価格って妥当なの?」と迷ったことはありませんか?

今回は、スーパーで失敗しないうなぎ選びのポイントを元スーパー社長・小林久氏が教えてくれました。

専門店で上物のうなぎを食べようとすれば、軽く5,000円を超える今、全国に拡大中の「鰻の成瀬」や「宇奈とと」など、手頃な価格のうなぎチェーンが人気を集めています。

「専門店ほど高くない、スーパーほど安物ではない、しかも満足感あり!」。この絶妙なゾーンが、うなぎファンの心をつかんでいるのでしょう。

そしてスーパーで扱ううなぎは、おおよそ3つの価格帯に分けられますが、「価格=品質」とは限りません。

①1,000円前後
中国産の「蒲焼き」一尾が中心の価格帯。国産うなぎなら、回転寿司で見る「穴子一本握り」程度の小サイズ。どちらも味や食感は満足できるレベルですが、惣菜部の「うなぎ弁当」のほうがご飯もついて空腹が満たされるので、コスパが高いでしょう。

②1,500~2,000円台
「長焼き」など中国産の大型や、小さめの国産うなぎ一尾が中心。「家族で分けて食べよう」というニーズに合う価格帯で、品質と価格のバランスがいい。スーパーでも売れ筋で、もし特売で1,280円以下になったら迷わず買いです。

③2,500円以上
鹿児島産や浜名湖産といった産地ブランドの国産うなぎが中心。手焼きや活〆など、こだわりが詰まった特別な日にふさわしい一品です。

重要なのは「産地」だけでなく、「職人が手焼きしました」とか「独自のタレで2度焼きしました」など、価格に見合った価値があるかどうか。

うなぎ売り場を見れば、店側がどのうなぎを推しているかわかるものです。

それでは、あくまでも私の感覚で、スーパーでうなぎを買う時のポイントをご紹介します。

①やはり「見た目」が大切!
賞味期限が近い商品は、冷凍庫での長期保存による品質劣化のリスクが。できれば製造日から1年以内のものがおすすめ。期限が残っていても、パックの内側が白く曇っている商品(冷凍焼け)には要注意。冷凍焼けしたうなぎは、身がパサついて風味が落ちます。

また、付属のタレで中身が見えにくいものがありますが、パックが透明で中身が確認できるものを選びましょう。そして、スーパーの照明の下であなたが「おいしそう!」と直感的に感じたら、それはおそらく“当たり”です。

②調理方法でさらにおいしく!
ここではすでにあなたもご存じの「タレを一度洗い直す」「オーブントースターで焼き直す」など「スーパーのうなぎを家でおいしく食べる調理法」は省略しますが、やはり調理方法で味が大きく変わることは事実。そのまま“レンチン”して食べるより、専門店のような仕上がりに近づけるため、ぜひ手間を惜しまずおいしさを追求してください。

③実は「土用の丑の日」“後”が狙い目
うなぎを買うタイミングについて、実はあまり知られていない裏技があります。それは「土用の丑の日」の“後”が狙い目。スーパーでは丑の日に向けて大量にうなぎを予約注文しますが、気温(冷夏)や物価(価格)の影響で売れ残ると、原価が高いうなぎを早く現金化するために「在庫処分」をします。それが始まるのが「お盆商戦」が終わる8月中旬以降。値引きシールで“掘り出し物”が出ますので日々「要チェック」です。

今年の夏は「丑の日」にこだわらず、「納得の一品」という基準でうなぎを選んでみてはいかがでしょうか。

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編集者:いまトピ編集部