雨の匂いの正体は「〇〇の匂い」…降り始めと雨上がりは「違う成分」

「雨の匂いがする」
世界平均のおよそ2倍の雨が降る日本では、多くの人が『雨の匂い』を感じることができます。
なかには雨の匂いが好きな方や、雨を匂いで察知する人も。
雨粒そのものは無臭なのに、なぜ『雨の匂い』を感じるのでしょうか。
芳香剤の開発で知られる『京都リフレ新薬株式会社』(以下京都リフレ新薬)が解説してくれました。
◾️雨の匂いの要因はいくつかある
・ホコリに含まれるカビや排ガスの成分
これらが路面で雨水と混ざり、アスファルトの熱によって気化したものも雨の匂いの1つです。
・ペトリコール
ペトリコールはギリシャ語で『石のエッセンス』を意味し、雨によって地面から放出されるさまざまな有機的な成分が合わさった匂いで、1964年にオーストラリアの鉱物学者によって定義されました。
◾️雨の降り始めと雨上がりで匂いが違う
・植物由来の油脂、土壌や岩石の成分
乾いた土や岩石に雨粒が落ちると、そこに含まれている植物の油脂などの成分がエアロゾルと呼ばれる、小さな粒子を含んだ気泡に取り込まれて空中に発散します。
主に雨の降り始めに感じられる匂いです。
・ゲオスミン
土に住むバクテリアが繁殖する時に作り出す匂い成分。
カビ臭の1つで、雨水によって拡散して雨水の蒸発とともに匂いが強まります。
主に雨上がりに感じられる匂いです。
◾️降水前に雨の匂いを感じるのはなぜ?
京都リフレ新薬によると「ペトリコールを含んだエアロゾルが風によって運ばれてきたことが理由と考えられる」とのこと。
雨の日にはネガティブな印象が付きもの。
好みの雨の匂いがあれば「雨の日も悪くない」と思えますよね。
詳細は、grape [グレイプ]をご覧ください。
編集者:いまトピ編集部