2024/1/14 09:42

『紅白歌合戦』超えの最高視聴率32.2%、はるかに...「消滅どころか大打撃」

泣く

伝統の番組もいよいよ耐用年数が尽きてきたのかもしれない。昨年の大みそかに放送された『第74回NHK紅白歌合戦』の視聴率が発表され、その結果に業界がザワついているのだ。

発表された平均世帯視聴率(関東地区)は第1部が29.0%。第2部が31.9%。2部制となった1989年以降、第1部が30%を切るのは初めてで、第2部も過去最低だった2021年の34.3%を下回るワースト記録となった。こうした状況の中、今年の大みそかにトンデモない爆弾企画を提案するのが『M-1グランプリ』の審査員を2002年から5年間にわたって務めたこともある大物芸人だ。

「うちのカミさんは『M-1』を紅白の裏でやったらおもろいと言ってましたわ。旧ジャニーズのタレントが出ないと視聴率が取れない紅白なら『M-1』で十分勝負できる。大みそかに決勝戦を生放送したらおもろいと思いますよ」

こう話すのはレジェンド漫才コンビ『B&B』の島田洋七氏。なるほど、今や『M-1』は国民的番組といっても過言ではない。一般的にはほぼ無名だったお笑いコンビの『令和ロマン』が優勝した昨年の大会も、関東で17.2%、関西では28.0%という高視聴率を記録しており、生放送という点も大みそかにはピッタリだ。

「実は昨年の『M-1』の関西の瞬間最高視聴率は32.2%で、紅白の視聴率を超えています。お笑いは年齢に関係なく幅広い層で楽しめるコンテンツだし、歌よりはるかに若い世代の支持がある。今の紅白なら『M-1』の方が視聴率を取ると思いますよ」(お笑いライター)

今回の紅白の低迷は事前に予想されたことではあった。昨年は故ジャニー喜多川氏の性加害事件が表面化し、テレビ局の忖度が社会問題となったのは周知の通り。NHKはこの影響を鑑みて旧ジャニーズタレントの出演取り止めを決定していたからだ。

「直前になって元男闘呼組系のバンド・RSCの出演が決まりましたが、若いファンの多いバンドではなく、視聴率にはほとんど影響なかった」(前出・放送作家)

ダウンタウンの松本人志は〝文春砲〟による女性スキャンダル報道で、裁判に注力したいと活動休止する発表があったが、今のところ先行きは不透明。仮に事実としたら、番組復活が消滅するどころかテレビ業界全体に大打撃となる。

「今のテレビを支えているのは松本コンテンツです。かなりの大混乱になるでしょうね」(同)

ジャニー喜多川氏の性加害事件が表沙汰になった後だけに、メディアも慎重にならざるを得ない。

「だからこそ『M-1』なんです。審査員の松本がどうなろうと『M-1』人気は揺るぎません。島田紳助氏が引退しても番組が続いたように、松本抜きでも『M-1』の存続は可能ですし、吉本興業とテレ朝側が英断すれば、紅白の真裏での生放送は決して夢物語ではない」(前出・お笑いライター)

紅白が高視聴率を博した昭和は、歌番組が王道だった。しかし、平成から令和にかけてテレビの中心になったのは明らかにお笑いである。その頂点が『M-1』だとすれば、これほど大みそかにふさわしいコンテンツはないのかもしれない、と週刊実話webが報じた。

NHK紅白歌合戦の裏番組に“M-1”を!? 巻き返せない視聴率と時代の流れ…NHK紅白歌合戦の裏番組に“M-1”を!? 巻き返せない視聴率と時代の流れ…

編集者:いまトピ編集部