2024/10/21 09:53

『ドラマ』欲張りすぎて詰め込みすぎ「登場人物が多すぎる」もっと見せろ

悔しい

平穏に暮らしている自閉スペクトラム症(以下、ASD)の青年・みっくん(坂東龍汰)とその兄・ヒロト(柳楽優弥)の家に、突如舞い込んできた不思議な男の子・ライオン(佐藤大空)。その3人の奇妙な暮らしを描くハートウォーミングホームコメディかと思ったら、がぜんサスペンスみを帯びてきたドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)の第2話。

第2話でもちょっと欲張りすぎだし焦りすぎ、詰め込みすぎという印象が強いです。

今回、ヒロトがみっくんにライオンを託して単独行動に出るわけですが、どう考えても「みっくんにライオンの面倒が見られるわけないだろ」と思ってしまうんですよね。パニックを起こして2人がはぐれることが目に見えてる。もう少しみっくんとライオンの間での信頼関係を作ってからじゃないと、このヒロトの行動がすごく無責任で無謀なものに見えてしまう。

あと、演出面でも、ソフトクリームの広場でヒロトの背後に迫る女性の足元を映して延々と引っ張るサスペンス演出が入ったりしていましたが、これもCMまたいだりしてしつこかったし、山梨で事件を嗅ぎまわる記者(桜井ユキ)と情報屋のスナックママ(入山法子)のくだりもうるさかった。

総じて、2話目にしては登場人物が多すぎるんです。多すぎるし、その誰もが何を考えているかわからないので、考えるのが面倒になってくる。“考察系”の人に媚びてると感じるのはこういうところです。逆説的に、もっと3人のお芝居を眺めていたいということなんだと思うんですよね。ヒロトとみっくんとライオン、この3人がめちゃくちゃいいお芝居をしているし、あと定食屋のでんでんと齋藤飛鳥くらいでしばらくお話を回しておいて、回を追うごとに謎が追加されていく形だと見やすかったと思うんですけど、一気にみんな出てきてそれぞれが謎を突き付けてくるので、すごく窮屈なストーリーになってると感じます。

たぶん、特に坂東龍汰のASD芝居が、作り手側の想定を超えてしまっているのだと思う。サスペンスはいいから坂東もっと見せろ、となってる。それだけ、坂東くんがすごい仕事をしているということなんですけれども、と日刊サイゾー が報じた。

【24年秋ドラマ】『ライオンの隠れ家』第2話 詰め込みすぎて窮屈な脚本に「坂東もっと見せろ」な気分|日刊サイゾー 【24年秋ドラマ】『ライオンの隠れ家』第2話 詰め込みすぎて窮屈な脚本に「坂東もっと見せろ」な気分|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部