『交際相手の男子生徒』に試験問題を漏洩「なんでもすぐに覚えちゃうの」
現役教員の不祥事が珍しくなくなった今日この頃。教職が聖職だったのは遥か昔のことだと実感させられるが、報じられているのは氷山の一角。ニュースにならない不祥事はいくらでもある。
そのうちのひとつ、一昨年に関東圏のとある私立高校で起きた事例を挙げてみよう。
主人公となるのは30代の女性教諭A子。彼女は受け持ちの生徒だったB君と恋仲になり、定期試験の問題を事前にB君に漏らしていた。
「大学の推薦入学を狙うB君の成績をアップするためです」
そう証言するのは、A子の元同僚・小宮真由美(仮名)先生だ。
小宮先生はA子より年下であるが、同じ大学の出身であることや共通の友人がいたため、公私ともに親しくしていたという。
「私がA子からB君の話を聞いたのは、B君が2年生になって間もない頃でした。B君はアイドル顔のイケメンで、ジャニオタのA子にとってはもろに好みのタイプ。B君のことを気に入ってるのは以前から知っていましたが、付き合っていると聞いて、飛び上がりそうになるくらいびっくりしました」(以下、小宮先生)
B君の家は父子家庭。事業を営んでいる父親は仕事が忙しく不在がちで、息子の身の回りのことは家政婦にまかせきりという状態だった。
「親が子育てに無関心な裕福な家庭の子供は非行に走りやすいんです。B君も例外ではなく、1年の夏休みにあまり素行の良くない生徒たちとつるむようになり、それを心配したA子が頻繁に連絡をとったり、抜き打ちで家庭訪問をしていました。こう言うと教育熱心な先生のように聞こえるかも知れませんが、要はストーカーです。A子は『B君の非行防止』という名目でつきまとい、家人の留守中に家にあがりこんだりして、誘惑したんです」
性的なことに関心が高い年齢であり、母親を亡くして母性的なものに飢えていたであろうB君はすぐにA子に籠絡されたようだった。
「A子の方もかなり舞い上がっていました。自分がA君に『性の手ほどき』をしたことを自慢気に語るんです。これがただ年下というだけの彼氏の話だったら、まだスルーできましたけど、相手は未成年でしかも教え子です。私だって毎日顔を合わせる生徒なんです。その子のことを『賢い子だから、なんでもすぐに覚えちゃうの』なんて得意げに話されてもおぞましいだけです」
女性教師とのただれた関係にのめり込むようになったB君は、遅刻や欠席が増えて授業中もぼんやりすることが多くなり、不規則な生活を送っているのが明らかに見てとれたというが、不思議と成績は良かったという。
「怪しんだ私はさりげなくA子にカマをかけたんです。そうしたらA子が『試験問題をB君に教えている』と白状しました」
驚いたことにA子は自分の担当科目だけでなく、他の教科の試験問題も入手して、横流ししていたらしい。
「うちの学校では、出題の重複や公正さを学年の教員全体でチェックするため、試験問題をパソコンで共有できるようになっているんです。これをA子は悪用していました」
“こんな不正がいつまでも続くわけがない。いつかきっとバレるに決まっている”
小宮先生がそう予想した通り、教職員の間でB君の成績に対する不審が高まり、ある先生の発案でウソの試験問題を「ダミー」のファイルに保存したところ、B君の成績がガタ落ちに。
同時に校内でA子とB君が「問題が違う」などと揉めている姿が複数の生徒に目撃され、A子の悪事が白日の下にさらされることになった。
間もなくA子は懲戒免職となり、B君は退学処分になる予定だという。
「高下駄を履かされて調子に乗ったB君が自身の努力を怠ったことで周囲の不審を招き、それが事件の発覚に繋がったことは間違いありません。A子は学生であるB君の学習意欲だけでなく、将来まで奪ったんです。私は同じ教員としてA子のやったことは教師の風上にも置けないと思っています」
こうした色と欲の不祥事は、まだまだ教育現場に転がっていそうだ、と週刊実話WEBが報じている。
編集者:いまトピ編集部