『第2話』事実が何よりも怖い、あまりに恐ろしい「無意識の偏見に気付いた」ショックの声
26日放送のドラマ『御上先生』(TBS系)2話「-awareness-」。生徒が書いた不倫記事と記事によって退職に追い込まれた教師との、意外な接点が明らかに…。
ラストで登場した殺人犯を見た視聴者の多くからは、ショックの声が上がりました。
御上(松坂桃李)が担当するクラスの生徒・神崎(奥平大兼)は、過去に自分が書いた記事について気になっていました。試験会場で起こった殺人事件と記事には関係がある。そう言った御上の言葉が頭から離れず、やがて神崎は記事が原因で退職させられた教師・冴島(常盤貴子)が働くコンビニに通うように。粘り続けてやっと話をすることができたものの、冴島は「もしこれから何があってもあなたのせいじゃないから。もう絶対に来てはだめよ」と言い、それ以上の会話を拒まれてしまったのでした。
ある朝、隣徳学院の前には人だかりが。じつは冴島は、受験会場で起こった殺人事件の犯人の母親でした。つまり、高校教師であり母親だった冴島の人生を変えた不倫記事、その記事を書いたのが神崎だったのです。そのことがリークされ、マスコミが押し寄せていたのでした。
校門での騒動について、ひとりの生徒の提案でクラスで話し合いをすることに。神崎の不倫記事を見た時どう思ったかという質問に、複数の男子生徒は不倫はいけないことだから痛快だった、よくやったと思ったと答えます。ところが、女子生徒からは不安だった、個人の意見で一方的に裁かれることが怖かったという声が。
御上が高校に赴任してきた時、同じ学年を受け持つ教師は是枝以外は全員男性でした。御上は、誰かひとりを担任から外すことになり是枝が選ばれたのは、女性だったからではないかと問いかけます。この話を聞き、改めて記事を書いた日のことを思い返した神崎は、冴島と一緒にいた男の罪を無意識のうちに見逃していたのだと気付かされたのでした。
今回のラストでは、殺人事件の犯人・真山弓弦が登場。その姿は御上との面会で明らかになりましたが、なんと女性だったのです。演じていたのは、堀田真由さん。犯人の顔が映し出されると、SNSでは犯人についてのコメントが次々と投稿されました。
「一度も“息子”」なんて言われてなかったのに、このTLも私も、みんな犯人は”男”だと思い込んでしまっていた事実が何よりも怖いよね、、、、先入観があまりに恐ろしいし、自分も無意識にそう思ってしまっていたという気づき、、、本当に良くないな、、、」「どうして男だと思い込んでたのか自分でも分からない 服装かな??ルッキズムとはまた違うけど見た目で先入観持ったことが怖い。息子という単語が記憶にあるけどそれは被害者のことか」「こういうのの犯人は男って思うのもジェンダーバイアスがかかってるよね」。
犯人は男性に違いない、女性は仕事ができないに違いない、そういった潜在意識にある思い込みは言葉にするとひどいものだと感じます。しかし、そこに悪意がなかったとしても多かれ少なかれ誰もが持っているものではないでしょうか。たとえ0にはできないとしても神崎のように、一人一人が意識的に自分を変えようとする、そういったことがいつか世の中を変えるのかもしれません、とSirabeeが報じた。
編集者:いまトピ編集部