約20年前『番組』ロケ中の事故を「隠蔽」か
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元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルに、編成幹部が関わっていた疑惑で揺れるフジテレビに新たな醜聞が飛び出した。2月10日発売の「文藝春秋」で、約20年前に起きた同局の番組ロケ中に起きた事故の“隠蔽”に港浩一前社長が関わっていたとの内容の記事を掲載しているのだ。
「1人の男性を結果的に死へと追いやってしまった撮影中の事故を巡る隠蔽疑惑ですから衝撃的です。悲劇が起きたのは、2004年1月19日放送の『退屈貴族』で、当時74歳の老人を河川敷に連れ出し、灯油を撒いて火をつけた段ボールを並べ、その上を歩いてもらうという過激な“体当たり企画”でのこと。現在もYouTubeやSNSで当時の番組映像が残されており、老人はあまりの熱さと激痛で、燃えた段ボールを最後まで歩き切ることができず、10歩ほど進んだところで断念。
スタッフから『どうでしたか?』と聞かれると、“今日はいつもより火が強いね”とコメントしていました。ところが、記事によれば、03年12月4日に行われたこのロケ後、スタッフは大火傷を負った男性を病院に連れて行かず、そのままタクシーで自宅に帰したといいます」(テレビ誌ライター)
記事によれば、男性は帰宅後に容体が悪化し、救急車で病院に運ばれると、足裏から大腿部にかけ重篤な火傷を負っていたことが判明。約2週間後の12月20日には呼吸が一時停止して多臓器不全に。そして手術を繰り返した末、入院以来一度も自宅に帰ることなく07年に火傷が発端となった腎不全で死亡。フジテレビ側が男性の死を把握して遺族宅を訪れたのは、週刊文春がこの経緯を報じた12年のことだったという。
しかも、当時の制作2部長だった港氏は収録後の男性へのケアに落ち度があったことは認めながらも、その事故を公表せず、番組担当者、一部の編成幹部だけで事実認定を済ませ、週刊文春によって事故が明るみに出たというのである。
「フジテレビでは、これまでにもバラエティー番組収録中に出演者が負傷してしまうケースが目立ちます。昨年11月にお笑いコンビ・タイムマシーン3号の山本浩司がロケ中に転倒して肋骨を骨折、22年8月には俳優・武田真治が2mの高さから水中に飛び降りて右足かかとを骨折。22年5月にはSixTONES・森本慎太郎がアクションシーンの撮影中に鼻骨を骨折したほか、20年にはトレンディエンジェル・斎藤司が背骨を圧迫骨折。12年は、ずん・やすが第2腰椎破裂骨折という重傷を負っています」(前出・テレビ誌ライター)
かつてのフジテレビは「楽しくなければテレビじゃない」とのスローガンを掲げていたが、その“楽しい”を演出するうえでの痛みについても、検証が必要なのではないかとアサジョは報じている。
編集者:いまトピ編集部