【イオン】米国産100%米、「あきたこまち」と比較すると…

昨年から米不足問題が継続しているが、そんな中、イオンが6月6日から米国産100%の米を販売することになり、大きな関心を集めているという。
この米国産100%の米はカルローズ米というブランド米で、昨年からいくつかのスーパーで購入が可能で、イオンの販売にさきがけて実食することに。
※カルローズの購入と実食は2024年7月に行っています。
米国のカリフォルニア州で主に生産されている「カルローズ」は、「コシヒカリ」や「あきたこまち」より一回り大きい中粒種と呼ばれるタイプのジャポニカ米。
購入後、袋を開封して生米の状態で皿に盛って観察してみると、月並みながら「至って普通のお米だな」という感想を抱いたという。
比較するため、筆者の家で購入している「あきたこまち」を同じく生米の状態で並べてみると、確かに米の粒が少し大きいような印象で、「あきたこまち」が生米の状態では少し黄色がかっているのに対して、「カルローズ」はそれよりも白に近い色味だったとのこと。
両方の味をフェアに比較するべく、フライパンを使用してそれぞれの米を2合ずつ炊飯。できるだけ条件も揃えたかったため、両者とも「カルローズ」のパッケージに書かれていた通りに洗米後に60分水に浸した後に炊飯することに。
何もつけずに食べてみると、「カルローズ」はお米特有の甘さや香りなどの風味が薄めで、粒は立っているもののモチモチ感も同じく希薄。また、一般的なものよりも粒同士の粘着が弱く、口に含んで上顎で潰すだけでサラッと塊がほぐれていくような感じがあったという。
とはいえ、食べ比べをすれば違いはわかるものの、そうでなければまったく違和感なく食べられるクオリティが「カルローズ」にはある様子。
「あきたこまち」はまさに食べ慣れた味で、お米の風味やモチモチとした食感などが、多くの人が想像する通りのお米の味わい。
続いて、シンプルにお米のおいしさを味わえる塩にぎりにして両者を比較。筆者がついつい力を入れて握りすぎたせいなのか、この比較ではそのまま食べるよりも食感の部分で大きな差が生まれたといい、 「カルローズ」はやはり風味が薄めなものの、かなりしっかりめに握ったにもかかわらず、口の中ではほろほろと粒が離れていくような感じがあり、一方で「あきたこまち」はよりモチモチの食感が強調される形に。
塩オンリーというこの食べ方では風味の良い「あきたこまち」に軍配が上がるが、これが具入りのおにぎりであれば、「カルローズ」の独特な食感は筆者としてはかなりツボであるため、評価が逆転する可能性もあるという。
最後は、「カルローズ」のパッケージに書かれていたオススメ料理の一つであるカレー。
今回は家に備蓄してあった「トップバリュ」の「ビーフカレー中辛」を使用。さすがにここまで強い味付け、かつ粘性のあるルーと合わせると、両者の違いはほぼわからず。
もしかすると、スープカレーのようなサラッとしたルーのものであれば、「カルローズ」の粒離れの良さが際立つかもしれないものの、少なくとも一般的なカレーであれば、どちらも変わらずおいしく食べられると言えそうだという。
シンプルに米本来の味わいを追求するような食べ方では、筆者の舌では「あきたこまち」のほうがおいしく思えたが、しっかりと味のついたおかずと食べるなどのシーンでは、ほぼ変わらないおいしさが味わえるのではないか、というのが率直な感想だといい、ホロホロとした粒離れの良さを活かすような食べ方(パッケージのオススメ料理で言えばチャーハンなど)であれば、国産米に勝るとも劣らないポテンシャルを発揮できるようにも思えたと「スーパーマーケットファン」が報じている。
編集者:いまトピ編集部