2025/5/27 10:11

破綻してる『ドラマ』軽々しすぎて違和感、根本的問題を無視「演じさせていいのか」

泥酔

5月25日放送の阿部寛主演ドラマ「キャスター」(TBS系)第7話が放送中から「脚本が破綻してる」「臓器移植の根本的な問題を無視してる」「不倫否定した永野芽郁に倫理観が欠如した崎久保華を演じさせていいのか」等々、多くの意見がネット上に投稿されている。

 5月18日放送の第6話から続いていた阿部演じる「違法な臓器移植をスクープ」しようとしていた進藤壮一と、「違法でも臓器移植に手を貸そうとする」永野演じる崎久保華との攻防戦は、「違法な臓器移植をスクープ」を進行させつつ「まっとうな臓器移植」を水面下で進めていた進藤(阿部)に軍配が上がった。

 かつて進藤が暴いた「違法な臓器売買のスクープ」により、海外で移植手術を受けようとしていた華(永野)の姉・沙羅は、手術が中断されたことで死亡。そんな過去があるため、華は「違法でも臓器移植に手を貸そう」としていたが、進藤により「犯罪に手を染めずに済んだ」側面も描かれた。 進藤は「違法な臓器移植」の手引きをすることで利益を上げていた「医療サポートセンターひまわりネット」の代表・深沢武志(新納慎也)と18年ぶりに接触。進藤は娘の横尾すみれ(堀越麗禾)の安全と引き換えに、警察の包囲網から深沢を逃したが、最終的に深沢は臓器移植法違反の容疑で逮捕された。が、これだけでは終わらなかった。

 舞台となっているテレビ局「JBN」の会長である国定義雄(高橋英樹)は、何者かとの電話に「朝早くから悪いね」といたわりつつも、「ただ、片付けはきっちり頼むよ」と硬い表情を見せていたのだ。その後、進藤がキャスターを務めるJBNの報道番組「ニュースゲート」の中で深沢が逮捕されたと華がニュース原稿を読んでいると、その途中で深沢が留置場で服毒自殺を図ったという情報が入ったのだ。

 ネット上には「国定会長が片付けろって言ってたのは、まさか深沢のことなのか?」「国定会長は誰と電話してたの?深沢の服毒自殺は他殺ってこと?」「会長こそ何者なんだ…」「闇すぎる」といった声があがっているが、命の扱い方に違和感を覚えてしまった。いくらドラマ=フィクションとはいえ、軽々しすぎると感じたからだ。

この日に放送された第7話では、深沢が「父親と仲の悪い家出娘」をドナーとして見つけたというメールを、娘の肺移植を待つ母親・真弓(中村アン)に送るシーンがあり、視聴者には「ドナー=進藤の娘・すみれ」ではないかとの考察を誘導するような演出があった。実際にはすみれではない別の若い娘が麻酔で眠っているシーンがあり、最終的に臓器の摘出手術は実施されなかったが、怒りが込み上げてきた。というのも、ドラマの中でのこととはいえ、命の扱い方が雑だなと感じたし、臓器移植の根本的な問題点の1つは、親が金のために子どもを売る=臓器の提供をすることであり、臓器を提供される者だけでなく、その親や周囲の人々が、他人の臓器を金で買うことでもあることを、脚本担当者や「キャスター」を放送するTBSはどう考えているのだろうか…。永野演じる華が「違法でも臓器移植に手を貸そう」とするシーンでは、「命を助けたいから臓器移植を望む」と暴走していたが、なぜ命を助けるために、自分の臓器を提供しようとしないのか、「せめて適合検査だけでも受けてみれば?」と冷めた気持ちになった。

「キャスター」は次回6月1日放送の第8話から「最終章」に入るとアナウンスされたが、ドラマの登場人物たちおよびTBSの倫理観をきっちりと見せてもらえるだろうか、とアサジョが報じた。

【キャスター】永野芽郁“華”に倫理観を問う!「臓器移植の根本的問題」「命の取り扱い方」に疑問 – アサジョ【キャスター】永野芽郁“華”に倫理観を問う!「臓器移植の根本的問題」「命の取り扱い方」に疑問 – アサジョ

編集者:いまトピ編集部