2025/5/27 19:10
怪演が当たり前に...「1人の役者」の人生を大きく変えるほどの『ドラマ』キャラクター
5月23日放送の日韓クリエイター共同制作による麻生久美子主演ドラマ「魔物」(テレビ朝日系)第5話「戦慄のサムゲタンパーティー」では、これまで「他殺」として捜査されていた名田奥太郎(佐野史郎)の死因が、「自縛プレイ中に起きた事故死」「自縛による窒息死」であると認定された。
あまりにもさりげなくドラマは進んで行ったが、「自縛で亡くなる」ことに引っかかりを感じなかったのは、佐野が演じている「20代で発表したデビュー作が大ベストセラーとなり、天才作家と称えられ、華々しい文壇デビューを飾った大学教授」の名田だから、だったように思う。
もっと言えば、佐野が1992年放送の賀来千香子主演ドラマ「ずっとあなたが好きだった」(TBS系)でマザコンを発端とする奇行の数々があまりにも印象的だった「冬彦さん」こと桂田冬彦を怪演し、多くの人々の記憶に残っているからこそ、今回の「魔物」で演じている名田というキャラに説得力があるのではないだろうか。
今や佐野は「怪演」することが当たり前だと思われている節があるけれど、その根源は「冬彦さん」しかない。1人の役者の人生を大きく変えるほどのキャラクターは、これから生まれることはあるだろうかとアサジョは報じている。
編集者:いまトピ編集部