35年目、いよいよ開幕「電撃退団」「欠場」で本命不在の状況

毎年夏の風物詩、新日本プロレス「G1クライマックス」がいよいよ7月19日に、北海道・北海きたえーるで開幕する。
35年目を迎える今大会は、エースとして引っ張ってきた内藤哲也の電撃退団や、前IWGP世界ヘビー級王者の後藤洋央紀が右肘負傷で欠場し、本命不在の状況に。誰もが主役になるチャンスがある中、優勝候補として浮上しているのが、KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)だ。
2012年にDDTプロレスでデビューすると、2022年にアメリカのプロレス団体AEWと2団体に所属することに。2025年1月5日には新日本との契約が発表され、日本のプロレス界で史上初の3団体所属となった。
身長187センチ、体重114キロという外国人顔負けの体格を生かし、パワフルなファイトで大暴れ。今大会で2年連続2回目の出場となり、竹下自身も新日本に所属したのは「G1タイトルを獲りたいから」と公言している。
とはいえ、その実力や試合内容は認められているものの、新日本のレスラーとして100%受け入れられているかと言えば、そうではなかった。格闘技ライターが、拒否反応の理由をこう解説する。
「所属選手となれば、ベルトをかけた前哨戦も含めて、大都市の大きな興行だけでなく、地方巡業の全日程にも参加するのは当然のこと。ところが3団体に所属しているがゆえに、スケジュールが取れない現状があります」
特別扱いされていることを、選手たちも面白く思っていなかった。4.5両国国技館大会で対戦した大岩陵平は、バックステージで批判を展開した。
「3団体所属のお前がベルト持って、お前は逆に何を見せてえんだよ。チャンピオンが地方大会回んなくてどうすんだよ」
G1のBブロックで対戦する海野翔太も、大会前に団体のYouTubeチャンネル内で、ガッツリと宣戦布告。
「ビッグマッチだけのうのうと来て、3団体所属というのは納得がいかない。その曲がった根性をぶっ叩いてやる」
所属から約半年が経っても「外敵」として扱われる竹下。最高の舞台で結果を出して、納得させることはできるのだろうかとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部