『ドラム式洗濯乾燥機』10年保証で約4万円、本格参入か「太刀打ちできずか」

白物家電の世界展開を加速させるXiaomiが、新たに大容量ドラム式洗濯乾燥機(12kg)を発売した。家族全員分の洗濯物を一度に処理できる大容量と低価格を両立させている。
このモデルは、奥行わずか610mmのコンパクトなスクエアデザインを採用。多くのドラム式洗濯乾燥機では、乾燥容量が洗濯容量の半分ほどにとどまるが、本機では乾燥容量9kgを実現している。
洗濯モードは、衣類の素材や用途に合わせた26種類を搭載。乾きにくいシーツなども安心して洗えるほか、静音性と省エネ性を兼ね備えたDD(ダイレクトドライブ)インバーターモーターを採用。このモーターには10年保証が付いており、長期間の使用を想定している。
さらに、スチーム除菌機能によって衛生面も強化。乾燥時には衣類の傷みを防ぐスマートセンサーが働き、洗濯中の追加投入ができる便利な機能も備える。
また、Xiaomi独自の「HyperOS Connect」によってスマホ連携も可能。洗濯のスケジュール設定や音声操作が可能で、利便性を高めている。
これだけの機能を備えながら、本体価格は1899人民元(約3万9400円)に設定。単純比較すれば、日本国内で販売されている最も安い12kgモデルより10万円も安い。
業界関係者によると、Xiaomiには日本市場への本格参入意欲がうかがえるという。今年3月には、日本初の常設店舗を開設し、スマートフォンやスマート家電の販売を開始したが、今後は洗濯乾燥機などの大型家電の導入も視野に入れているという。
昨年1月には、「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズでおなじみのニトリが税込4万9990円で「6kgスリムドラム式洗濯機」を発売し、反響を呼んだ。ただし、同製品は洗濯容量6kg、奥行き450mmのコンパクト設計で乾燥機能が非搭載だったため、「それなら縦型で十分」と考える層も多かった。それに対し、Xiaomiの新モデルは乾燥機能付きでしかも大容量だ。
低価格ながら高機能を実現したこの新型洗濯乾燥機が、グローバル展開の象徴としてどう受け止められるか。日本市場への導入が決まれば、国内家電メーカーにとっては価格面で太刀打ちできず、戦々恐々としているのではないか。
と、アサ芸ビズが報じた。
編集者:いまトピ編集部