「日本のパスポート」でもダメ「保有率は約…17%」

CNNによると、2025年版のパスポートランキングが更新され、ビザなしで訪問できる国・地域の数で世界最強となったのは、シンガポール(193カ国)だった。日本と韓国は2位(190カ国)にランクインした。数年前まで3年連続1位だった日本は若干順位を下げたものの、依然として世界トップレベルの「旅の自由度」を誇る。
だが、その「最強パスポート」を実際に活用している日本人はごくわずか、という現実がある。外務省などの統計によれば、2025年現在の日本人のパスポート保有率は約17%。つまり、国民の6人に1人しか有効なパスポートを持っていないという計算になる。
特に若者の「海外離れ」は深刻だ。JTB総合研究所の調査では、20代の約半分が「海外に行きたいと思わない」と答えている。その理由について、都内在住の男子大学生はこう証言した。
「最近の旅行系YouTuberやSNSって、再生数を狙って危険なエリアとかトラブル系の動画ばかりアップしてますよね。スリに遭ったとか、ぼったくられたとか。そういうのを見てると、海外って怖い場所っていうイメージが強くなっちゃって、あえて行こうとは思えないです」
同じく都内に住む女子大学生は、留学に興味はあったというが、
「円安のせいで、親に『今はやめといたほうがいい』って言われて、結局、諦めました。親世代は円高の時代に海外旅行を経験してるから、今の航空券の高さが信じられないみたいです。私自身も最近は国内の温泉やカフェ巡りの方が気軽で楽しいと思ってて。今は無理に海外に行かなくてもいいかな、って感じです」
彼らのような声は珍しくない。パスポートを取得しても「使う機会がない」「更新費用がもったいない」と感じる若者が増えているのだ。
その背景には円安や物価高、就活やインターンでまとまった休みが取りにくい現実、さらに言葉や文化への不安など、様々な理由が重なっている。
「行けるけど、行かない」
それが今の日本の若者たちの本音なのかもしれないと、アサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部