2025/8/11 13:24
佐藤輝明(26)43年ぶりの快挙

阪神タイガースが8月に入っても勢いを失う気配はない。藤川球児監督の就任1年目にして、チームは快進撃を続けている。その原動力のひとつが、不動の4番・佐藤輝明の存在だ。
8日のヤクルト戦では4回に本塁打を放ち、両リーグ最速で今季30号に到達。これは阪神の日本人選手として1982年の掛布雅之以来、実に43年ぶりの快挙であり、「令和のミスタータイガース」の呼び声も高まっている。本人も「一つの目標だったので嬉しい」と喜びを語っていた。10日にも31号。ペース次第では40本超えも視野に入り、三冠王の可能性すら指摘されている。
今年の佐藤は打撃面の好調が目を引くが、真の成長ポイントは“守備”にある。昨季は3塁で23個の失策を記録し、12球団ワースト。ゴールデングラブ賞の記者投票ではまさかの0票という屈辱も味わった。しかし今季はここまでわずか2失策と劇的に改善。阪神担当記者も「エラー王だった選手がこの数字は快挙」と驚きを隠さない。
守備改革は昨秋のキャンプから始まった。派手なジャンピングスローなどは体力的に容易にこなせたものの、安定感には欠けていた佐藤は、地味だが堅実なプレーを徹底的に磨いた。1軍に配置転換された田中秀太内野守備走塁コーチと二人三脚で守備基礎から立て直し、結果として攻守両面の安定につながっている。
田中コーチは現役時代、内外野をこなすユーティリティープレーヤーとして活躍したが、その経験が佐藤の覚醒を支えていると言っても過言ではないとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部